
【The Daily Star】政府の白書によると、新型コロナウイルスの影響を緩和することを目的にしたバングラデシュの景気刺激策は、アジア近隣国の中では2番目の規模となっている。
新型コロナウイルスの初感染者が3月8日に判明して以来、政府は1兆311億7千万タカ(1兆3626億2千万円)相当の19の景気刺激策を発表した。
財務省の中期マクロ経済政策声明によると、これは国内総生産(GDP)の3.7%を占める。
アジア近隣国の中で、GDP比がバングラデシュを越えるのは4%に相当するインドネシアだけだ。
ベトナムはGDP比3.4%、パキスタンは3.1%、マレーシアは2.8%、モルディブは2.8%、中国は2.5%、アフガニスタンは2%、インドは1.1%、スリランカは0.2%の刺激策を発表した。
バングラデシュの景気刺激策は、パンデミックによる閉鎖で経済が麻痺し、何百万人もの雇用がなくなり、新たな貧困層が生まれたことで、その影響を受けた大・中・小企業やサービス産業、食料安全保障、社会的保護、特別手当に対する低コスト融資の形で提供されてきた。
「財政・金融パッケージは南アジア地域で最大です」
AHMムスタファ・カマル財務相は4日の予算演説で、首相は前例のない世界的危機の中、貧しく無力な国民の側に立ち、経済活動の勢いを維持し、成長と発展傾向を取り戻すために、複数の刺激策を発表したと述べた。
「これらは1997年のアジア金融危機や2009年の世界不況の際、国を救うために取った大胆な措置と似ています」
刺激策のうち、500億タカ(660.7億円)は輸出産業に、2千億タカ(2642.9億円)は中・小・極小企業に、3千億タカ(3964.3億円)は大規模産業やサービス業に、500億タカは農業に提供される。
企業の巨大な需要を考えると、これだけでは十分でない可能性が高い。運転資金が不足している企業は下方調整を余儀なくされ、より少ない人員で事業を継続する可能性がある、と12日、政策対話センター(CPD)は述べた。
そのうえで、影響を受けた農家や野菜生産者、小規模酪農・畜産農家、果樹生産者、エビ養殖業者にタイムリーな融資が緊急に必要であるとした。
【後略】
Bangladesh News/The Daily Star Jun 15 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/bangladeshs-stimulus-package-second-highest-among-peer-countries-1914621
翻訳:吉本