メトロ建設加速のため

【The Daily Star】新型コロナパンデミックの中、国内初のメトロ鉄道の建設を加速化させるため、メトロ鉄道当局は外国人エンジニアやコンサルタントが戻ってくるための措置を講じ始めた。

運休している定期便の代わりに、チャーター機で24人のタイ人エンジニアを連れてくるのもその1つだ。

プロジェクト実施主体のダッカ高速輸送社(DMTCL)は外務省に書簡を送り、このプロジェクトに関わる日本人がバングラデシュへ戻ることができるよう特別免除を与えることも求めた。

3月下旬に新型コロナウィルスを封じ込めるため、政府が全国一斉休業を宣言してから二カ月以上停止したままだった建設工事を、当局は加速させようとしている。

大量高速トランジット6(MRT6号線)として知られるこのプロジェクトは、2千億タカ(2643億円)を費やし、ダッカのウッタラ(Uttara)からモティジール(Motijheel)までの高架鉄道を建設している。プロジェクト文書によると、この優先プロジェクトの3カ月間の進捗状況は+2%で、6月末時点で合計46.13%が完成した。

先月行われたプロジェクト監視本部の会合では、首相の首席秘書官で本部長のアフマド・カイカウス氏が、プロジェクト作業を迅速化するため、外国人エンジニアやコンサルタントを帰国させる措置を取るよう鉄道当局に要請した。

「私たちは建設作業を加速させるため、多くの措置を取っています」
DMTCLのMANシディク社長が本紙に述べた。

シディック氏は、MRT6プロジェクトの第2段階で行われている拠点での物理作業は70%進んだとしたうえで、以前関与していた24人のタイ人のエンジニアの力が必要だと述べた。

タイ人エンジニアは、請負業者のイタリアータイ公共開発社が手配したチャーター機で運ぶ予定だという。

「私たちは特別飛行を許可してもらうため、上級省庁(運輸省)を介して外務省に書簡を送りました。許可を得て、1週間以内に来てもらうことを希望します」

プロジェクトに関与する日本人に特別の帰国許可を与えてもらうため、シディック氏はこれとは別の書簡を13日に外務省へ送ったと述べた。

プロジェクトの請負業者やコンサルタントのほとんどは日本企業だが、日本との空路は3月中旬から運休している。一方、日本政府は国民に対して日本から出国を禁止する措置を出したが、それはまだ解除されていない、とDMTCLの匿名情報筋は述べた。
「そのため、日本のコンサルタントやエンジニアが戻ってくるのは難しいでしょう」

当初、プロジェクトの実施期間は2012から2024年の予定だった。だが、首相の指示を受け、終了が2020年12月に再設定され、その後、21年12月に再延長された。

Bangladesh News/The Daily Star Jul 15 2020
https://www.thedailystar.net/city/news/metro-rail-project-24-thai-engineers-be-brought-charter-flight-1930485
翻訳:吉本

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