8.5万人の労働者出国できず

8.5万人の労働者出国できず

【The Daily Star】新型コロナパンデミックは、様々な受け入れ国に労働者8万5405人を派遣するプロセスを遅らせ、失速させたと、バングラデシュ国際採用機関協会(Baira)が15日述べた。

そのうち、3万422人の労働者はビザの発行を待ち、2万2987人はビザを受取ってすべての手続きを完了したがフライトが確保できず、1万9198人はビザを受け取っただけだと、Bairaはメディアとのテレビ会議で述べた。

また、2816人の就労ビザが期限切れになり、それとは別に3078人の労働者のフライトがキャンセルされたとした。

海外採用機関として国内最上位に位置するBairaは、労働者が様々な理由でビザを取得する過程が遅れているとして、この会議を企画したと述べた。

Bairaのシャミーム・アーメド・チャウドゥリー・ノーマン事務局長は、このデータはBairaの1200以上の加盟機関のうち、328機関の情報に過ぎないとした。
「加盟機関のほとんどがパンデミックで閉鎖していたため、それ以上の情報を得ることができませんでした」

Bairaは世界的な閉鎖の前、海外の働き先として10万件以上の求人情報を持っていたという。

現在保留中のビザのうち、約85%がサウジアラビア行きの労働者で、残りは他の中東諸国と一部東ヨーロッパ諸国向けだと、ノーマン氏は述べた。

彼らもパンデミックによる経済的崩壊に苦しんでいるため、人材紹介会社のための刺激策を行うよう政府に促したという。

Bairaのベンジル・アーメド会長は、コロナ後の国際労働市場の要求を満たすため、バングラデシュは訓練を通じて労働力を準備しておく必要があり、労働需要を高める産業を優先する必要があると述べた。

「そうして初めて、国際労働市場で競争することができるのです。バングラデシュには1250万人の海外出稼ぎ労働者がいます。そしてフィリピンには約100~150万人の出稼ぎ労働者がいます。フィリピンの労働者は全産業で完全な技術やスキルを身に着けているため、毎年330億ドル(3兆6626億円)稼ぎます」

人材・雇用・訓練局によると、バングラデシュは昨年、海外出稼ぎ労働者から183億ドル(2兆311億円)の送金を受けた。

アーメド会長は、今後、ヨーロッパや中国、ロシアからのバングラデシュ労働者の需要を期待していると述べた。

Bangladesh News/The Daily Star Jul 16 2020
https://www.thedailystar.net/backpage/news/pandemic-stalls-planned-workers-migration-1931109
翻訳:吉本

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