日本が10億ドルの予算支援

日本が10億ドルの予算支援

【Financial Express】バングラデシュは日本から、10億ドル(1110億円)相当の予算支援を初めて確保する見込みとなった。

この支援は、パンデミックが経済に与える影響を乗り切るための政府の対策に役立つだろうと、当局者は述べた。

財務省当局者は、8月5日にダッカで国際協力機構(JICA)と融資契約を結ぶ可能性が高いとした。

日本が予算支援を供与するのは史上初めてだという。

10億ドルの予算支援は、2020-21会計年度と2021-22会計年度の2分割で支払われる可能性が高い。

「日本は毎年複数の開発プロジェクトを支援するため、様々なパッケージを通じて公的支援を提供してくれます。今回は財政支援を前面に押し出しています」

「新型コロナウィルスがバングラデシュ経済に大きな影響を与えたため、我々は日本や他の多国間ドナーに対し、経済へのウイルスの打撃を緩和するための予算支援を求めていました。私たち最大の二国間ドナー(日本)はすぐ反応してくれました」
財務省副次官は本紙に述べた。

一方、AHMムスタファ・カマル財務相は、国際通貨基金(IMF)や世界銀行(WB)、アジア開発銀行(ADB)、イスラム開発銀行(IsDB)、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に対し、新型コロナパンデミック対策の財政支援を要請した。

5月、IMFは7.32億ドル(812億円)の国際収支支援、ADBは5億ドル(555億円)の予算支援、WBは1回目2.5億ドル(277億円)、2回目7.5億ドル(832億円)の予算支援を行った。

ADBはさらに10億ドルの予算支援を約束しており、まもなく確定する予定だ。

一方、北京に拠点を置くAIIBとジッダ(サウジアラビア)に拠点を置くIsDBも、バングラデシュに約3.5億ドル(388億円)相当の予算支援を行う見込みだ。

新型コロナパンデミックにより世界経済が疲弊する中、バングラデシュも数百万人の失業者を抱えて苦しんでいる。

アフターコロナに向けて、ボディブローを受けた経済を立て直すには巨額の投資が必要だ。

カマル財務相はIMFやWB、ADB、AIIB、IsDB、日本と、2019会計年度に8.15%の成長を見せたバングラデシュ経済の回復に向けた予算支援について話し合い、「肯定的な反応」を受け取ったという。

日本は現在進行中のMRT6、5、1号線鉄道プロジェクトやジャムナ川のボンゴボンドゥ橋と並行する鉄道橋など、ODAパッケージによる多くの開発プロジェクトで財政支援を提供している。

Bangladesh News/Financial Express Jul 28 2020
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/japan-to-dispense-10b-in-budget-aid-1595906273
翻訳:吉本

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