経済は回復基調

経済は回復基調

【The Daily Star】エコノミストたちは、バングラデシュは新型コロナパンデミックの経済的ショックからの回復に向かっているとし、先行きは明ると予測する。

「バングラデシュはモルディブのように観光業に依存しておらず、将来的には衣料品輸出による収入がプラスになると予想されるため、経済回復には明るい兆しがあります」
ワヒドゥディン・マウムド教授は述べた。

「現在進行中のコロナ禍について、私たちが最も懸念すべきことは、経済回復と貧困層の生活再建の見通しに、都市封鎖の及ぼす影響が長引いていることです」
著名経済学者は3日夜、「経済モデルに関する南アジアネットワーク(Sanem)」が主催したウェブスタイルのプログラム「Covid-19と開発の課題」の閉会セッションで講演した。

マウムド氏は、パンデミックはインフォーマル部門*で働く人々の生活に損失を引き起こし、一時的に解雇されたフォーマル部門の労働者とともに、都市部から農村部への流出をもたらしたと述べた。

また、効果的なガバナンスを強調しながら、バングラデシュでは信頼できる地方自治政府の欠如が常に問題となっているとした。
「バングラデシュには都市部の労働力を吸収することができない様々な農村があり、開発プロセスの逆転現象となっています」

【中略】

世界銀行の元チーフエコノミストでパリ経済スクール名誉会長のフランソワ・ブルギニョン氏は、今回の危機で景気後退が起き、絶対的貧困を高める可能性があるとした。

フルギニョン氏は、パンデミックに取り組むために世界中で実施している政策のさまざまな側面について詳細に話した。

「都市封鎖による子どもたちの栄養不足は、長期的には学習能力に影響を与え、最終的には教育格差の拡大を引き起こす可能性があります」

都市封鎖の経済的コストについては、人命救助と所得の最小化のトレードオフについてはこれまで実際に評価されたことがなく、その結果、各国は1つの制約から別の制約へと広げてきたと指摘した。

「インフォーマル部門は、政府の支援を受けるために、今すぐにでもフォーマル化のコストを受け入れるかもしれません。その結果、インフォーマル部門の経済の一部をフォーマルな経済に取り込む良い機会になるでしょう」

【後略】

*生産や雇用といった経済活動を行っているものの、法的な手続きを行っていない企業(活動)を指す。この場合、労働者がインフォーマルセクターに属するかどうかは、企業の法的なステータスによると解釈できる。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 5 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/economy-path-recovery-1972657
翻訳:吉本

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