メトロ鉄道の現状

メトロ鉄道の現状

【Prothom Alo】首都ダッカ北部、パラビ(Pallabi)にメトロ鉄道のレールが姿を現した。線路は幹線道路から13メートルほど上空。駅は建設中だ。柱同士が繋がりはじめ、建設作業が急ピッチで進んでいる。

建設中の高架がある風景は、パラビだけでなく、その前後12kmほどでも目にすることができる。10月10日に作業現場を訪ねると、線路を敷設する人、車庫の内装をする人、電気配線をする人など、様々な作業に関わる多くの労働者が働いていた。

<中略>

【請負業者は5カ国から】

メトロ鉄道の建設作業は8つのセクションに分かれている。そのうち4つは、ウッタラ(Uttara)からモティジール(Motijheel)までの高架構造と駅の建設が含まれる。2つは車庫の建設、残り2つは電気システムや線路の構築、電車の調達に携わる。

4セクションの主な請負業者は日本企業で、1つはインド企業がパートナー、別の1つはバングラデシュ企業がパートナーとなっている。その他3つのセクションのうち、2つはタイ企業が、1つは中国企業が担当する。日本のコンサルタント会社が、もう1つのプロジェクト全体の監督を担う。

メトロ鉄道の電車本体や車庫部品の調達は2017年9月から始まり、これまでのところ、30.05%の作業が完了した。

電車本体の製造作業は昨年2月、日本で始まった。今年6月には一編成の電車が到着するはずだったが、新型コロナウイルスの影響で延期となった。6編成のうち2編成はすでに日本で製造され、さらに3編成の製造が進められている。

メトロ鉄道には合計24編成の電車が走る。契約書によると、12月までに5編成が納品され、残り19編成は来年中に納品されることになっている。

線路敷設、変電所及び電車の電源供給線の建設、信号・通信システムの設置、自動運賃徴収システム、ホームスクリーンドア、駅や車庫へのエレベータやエスカレーターの設置などの作業は、2018年7月に始まった。現在、46.50%の作業が完了した。

【コロナウイルスの影響】

2017年8月、メトロ鉄道プロジェクトのウッタラーアガルガオ区間の作業が始まった。翌年8月には、アガルガオーモティジール区間の作業も始まった。作業は新型コロナウイルスの発生で、2カ月間停止した。

6月に再開したが、プロジェクトに関与する外国人の40%がまだ戻ってきていないため、作業はフルスピードには至ってはいない。月次作業進捗状況報告書によると、3月時点の進捗率は全体の44.12%。そのうち、ウッタラーアガルガオ区間は70.54%、アガルガオーモティジール区間では39.93%が完了した。

9月までの全体的な進捗率は50.40%。ウッタラーアガルガオ区間は76.37%、アガルガオーモティジール区間は43.46%が完了した。

日本やインド、中国、タイ、フィリピン、米国のおよそ1千人の外国人を含む約1万人が、このプロジェクトに取り組んでいる。現在、およそ600人の外国人がバングラデシュに滞在する。

現場監督に携わる多くは日本人とインド人だ。だが、コロナ禍で、両国のビザやフライトは停止中だ。外国人の多くは特別手配で来ることを好まない。特に高齢者は、コロナ禍が落ち着くまでは帰ってきたくはないという。日本のコンサルタントチームのリーダーオオモリ・ヒデオ氏もその一人だ。

<後略>

Bangladesh News/Prothom Alo Oct 12 2020
https://en.prothomalo.com/bangladesh/metro-rail-makes-progress-up-north-slow-down-south
翻訳:吉本

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