9月の税収急増

9月の税収急増

【The Daily Star】進行中の新型コロナパンデミックが引き起こした不確実性にも関わらず、国の企業や経済活動が好転し続けているため、9月の税収は急増した。

国家歳入庁(NBR)の暫定データは、9月は1年前の11%増、1983億タカ(2620.4億円)の税収があったとした。NBRの見通しでは1790.4億タカ(2365.9億円)だった。

所得税、輸入税、付加価値税(VAT)の税収が増加したおかげで、7-9月期の税収額は全体的に増加した。

「国内のVAT税収の増加は、良い兆候です」
バングラデシュ政策研究所(PRI)のオーサンHマンスール所長は、昨年同期と比較して、実質的な経済活動が回復していることを示していると述べた。

新型コロナウイルスによる操業停止や内/外需の低迷により、4月から4カ月連続でマイナス状態が続いていたが、その後、2カ月連続で増収となった。

4月の税収は997.5億タカ(1318.1億円)で、2019年1月以来の最低額だった。

国際通貨基金(IMF)の元エコノミストだったマンスール氏は、レストランなどのビジネスが再開したため、経済活動が持ち直すと予測していた。

「道路交通量の大幅な増加もありました」

NBRのデータによると、7-9月期、歳入庁は前年の4801.7億タカ(6345.1億円)の4%増、4999億タカ(6605.8億円)を集めた。

また、7-9月期(会計年度第1四半期)の企業による輸入関税の支払いは、前年同期比7%増の1595.9億タカ(2108.9億円)だった。

個人や企業からの税収も増加した。

最大の源である付加価値税(VAT)の税収は、今年8月までは低迷していた。だが、9月はVATによる税収が急増したことで、NBRは7-9月期の間接税の税収額を1.19%増加させることができた。

また、所得税税収は7-8月はマイナスだったが、9月には直接税の税収が14%急増した。このような背景により、7-9月期の所得税全体の税収額は、前年同期比5%増の1591.9億タカ(2103.6億円)となった。

しかし、現会計年度、経済が4%成長するためには、VAT収入が10%増加しなければならないと、マンスール氏は指摘した。

NBRのMdアンワル・ホサイン局長(調査/統計)は、歳入庁による密接なモニタリングが税収を高めたと述べた。

そのうえで、輸入品が税収の伸びを牽引するため、輸入が増えれば最終的にVATや所得税の税収増加につながると補足した。

税収は増加したが、目標とのギャップはさらに拡大した。

7ー9月期の目標は6371.4億タカ(8419.4億円)だが、1372.4億タカ(1813.5億円)不足した。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 21 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/tax-collection-jumps-september-1981645
翻訳:吉本

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