コムラプール延伸の代替案

コムラプール延伸の代替案

【The Daily Star】日本政府によって構成されたパネルは、ダッカ大量高速鉄道(MRT)6号線のコムラプール延伸について、代替案を提示した。首相官邸が承認した設計は、国内最重要駅コムラプールが交通ハブになるという計画を著しく疎外すると述べている。

【中略】

11日、日本の国土交通省から書簡を受け取ったバングラデシュ官民パートナーシップ庁(PPPA)のスルタナ・アフロザ長官は、PPPA幹部に取材するよう本紙に求めたが、その幹部からは何の情報も引き出せなかった。

MRT建設実施主体のDMTCL(ダッカ大量輸送会社)のMANシディック社長はこの点につき、何の書簡も受け取っていないとした。

「私達は首相官邸から承認を得て、すでに延伸のための作業に取り掛かっています」
シディック氏は10日、本紙の取材に答えた。

MRT6号線は日本から2200億タカ(2907億円)の借款を受けて建設中の、国内初のメトロ鉄道である。

コムラプール駅複合交通ハブ化(MmTH)は、両国政府間の官民パートナーシッププロジェクトの下で実施している。

鹿島建設が中心の日本の共同企業体は、鉄道駅を複合交通ハブ化するに当たり、すでに基本設計を終えた。

バングラデシュ鉄道(BR)の議事録によると、バングラデシュ政府は日本との協力覚書に署名し、基本構想は昨年3月の第3回バングラデシュー日本共同プラットフォーム会議で承認された。

<延伸をめぐる議論>

MRT6号線は当初、 ウッタラ(Uttara)からモティジール(Motijheel)までの高架鉄道として設計された。その後、コムラプール鉄道駅と空中歩道で結ぶことが計画された。

だが昨年、首相の指示を受けたDMTCL(ダッカ大量輸送会社)が、コムラプール駅に直接MRT6号線を乗り入れることを計画した。

この計画に対し、バングラデシュ鉄道(BR)はコムラプール駅複合交通ハブ化(MmTH)を損ねるとして、提案に反対した。

鉄道省は「詳細に検討を行った結果、MRT6号線の延伸はMmTHの開発を始めとする鉄道開発工事の基本テーマと相容れないことが判明しました」と議事録に残した。

鉄道省関係者らは、MRT6号線のコムラプール延伸に反対はないが、DMTCLの現在の計画はMmTHひっくり返すことになると、設計の変更を求めた。

この問題を解決するため、DMTCLは首相官邸に助けを求めた。アーマド・カイカウス首相秘書官を議長にした会議は9月3日、DMTCLの計画にゴーサインを与えた。会議では、コムラプール鉄道駅とMRT6号線駅を高架鉄道で結ぶ許可を与え、直ちにその措置をとるよう鉄道省に指示した。

だが、コムラプールMmTHワーキンググループは、MRT6号線の高架構造が鉄道駅と「完全に接近する」ので、計画は「推奨できるもの」ではなかったと反論した。また、延伸は広場機能を減らすとし、MmTHプロジェクトに大きな障害をもたらすものだと述べた。

さらに、代替案を再検討し、直接説明できるよう、鉄道相にもう少し時間をかけるよう求めた。

DMTCLは既に地形調査を完了し、MRT6号線の延伸部分1.16kmの路線設計を決定している。

DMTCLのシディック氏は以前、MRT6号線の延伸部にある屋台などの他、31の建造物が取り壊され、その跡地を取得する必要があると述べていた。

Bangladeh News/The Daily Star Nov 12 2020
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/metro-6-extension-kamalapur-change-plan-go-alternative-1993297
翻訳:吉本

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