
【The Daily Star】主要輸出先が新型コロナウイルス感染症を抑えることに苦戦し続けていることで、現会計年度上半期(7-12月期)の商品輸出は前年度同期比で0.36%減の192.3億ドル(2兆1343億円)となったことが公式データで明らかになった。
輸出促進局(EPB)のデータによると、輸出の84%に貢献する衣料品輸出収益は、2.99%減の155.4億ドル(1兆7247億円)となった。そのうち、ニット製品は3.9%増の85.2億ドル(9456億円)、織物製品は10.22%減の70.1億ドル(7780億円)だった。
コロナ禍で外出がままならず、屋内にとどまったり自宅で仕事をする人のほとんどがカジュアルウェアで過ごすため、ニット製品の輸出が増加したとみられる。
12月一カ月の輸出は前年比6.11%減の33億ドル(3663億円)で、輸出目標の35億ドル(3885億円)に6.13%届かなかった。
コロナ禍が世界経済を覆っているため、12月の衣料品輸出は前年比9.64%減となった。そのうち、織物輸出は昨年6月以来の18.07%の急落だった。ニット製品は0.45%の減少に留まった。
輸出業者によると、2020年の衣料品輸出は前年比16.94%減という前例のない数字になったという。
「欧米のロックダウンによる小売・需要への影響、過去最悪のクリスマス商戦、価格下落の影響など、業界にとっては暗黒の一年でした」
バングラデシュ衣料品製造輸出業者協会(BGMEA)のルバナ・ホク会長は述べた。
「第二波による不確実性とストレスが続く中、ワクチンの投与が不十分で利用できず、世界経済への影響が残るため、輸出の減少傾向はおそらく4月まで続くでしょう」
バングラデシュニットウェア製造輸出業者協会(BKMEA)のモハンマド・ハテム筆頭副会長は、ニット製品の輸出が増加した理由として、人々のホームステイが長期化したことを挙げる。
また、バングラデシュ産ニット製品の価格が他国に比べて安かったとし、パンデミックでもバイヤーはバングラデシュとのビジネスを継続していると述べた。
ニット製品の場合、リードタイム(発注から納品までの時間)が短いことも大きな要因だという。ニットメーカーは原材料を国内市場から容易に確保できる一方、織物メーカーは必要な原材料のほとんどを輸入に頼らなければならないと述べた。
外貨獲得第2位の皮革製品の輸出による収益は、6.24%減の4億4613万ドル(495.1億円)となった。ジュート及びジュート製品は30.56%増の6億6811万ドル(741.5億円)だった。
ホームテキスタイル、自転車、農産品、医薬品輸出は上半期(7-12月)に増加した。
一方、冷凍及び活魚輸出は、3.71%減の2億7972万ドル(310.5億円)となった。
Bangladesh News/The Daily Star Jan 6 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/exports-slip-slightly-2023169
翻訳:吉本