鉄鋼・セメントに影響なし

鉄鋼・セメントに影響なし

【The Daily Star】コロナ禍が続いているにも関わらず、現会計年度上半期(7-12月期)、建設関連の鉄鋼、セメント、塗料の大手企業は増益を達成した。

業界関係者は上半期30%程度の減益があると予想していたが、蓋を開けてみれば、政府開発プロジェクトによる需要増加もあり、現実は異なった。

上場しているセメント企業5社のうち、3社はより多くの黒字を、1社は黒字を、残り1社はやや赤字だった。

一方、上場している全ての製鉄所や多国籍企業ベルガー塗料は、より多くの黒字を計上した。

プレミアセメントのモハマムド・アミルル・ホック社長によると、すべての開発活動が再開したことでセメント需要が増加し、直近四半期の販売量が大幅に増加したと述べた。

「さらに、地方の経済活動が本格化したため、そこでの需要も回復しています」

プレミアセメントは前年同期と比較し、ほぼ二倍の利益をあげた。前年上半期1.16タカ(1.5円)だった株は2.51タカ(3.3円)となった。

「利益を上げるためにセメント価格を上げることは公平ではないので、効率を改善しました」
ホック氏は補足した。

バングラデシュには37のセメント工場があり、業界には3000億タカ(3964.3億円)以上の投資がなされている。年間生産能力は、国内需要の3300万トンに対し、5800万トンだ。

総需要の内訳は個人が25%、不動産会社やデベロッパーが30%、公共部門が45%を占める。

また、6万人を直接雇用、100万人を間接雇用している。

バングラデシュ鉄鋼再圧延工場(BSRM)のタパン・セングプタ社長は、7月以降、すべての巨大プロジェクトや開発活動が本格的に再開されたため、需要は徐々に増加していると述べた。

直近四半期に販売量が増加した結果、利益率が上昇したという。

政府の景気刺激策は金利を下げるのに役立ったうえ、コロナ禍で原材料が安く輸入された。また、メーカーには以前の在庫が残っていた。

「これらのこの理由が利益を生み出しました 」
タパン氏は、需要の増加に合わせて工場をフル稼働させたと補足した。

国内には40社の鉄鋼メーカーがあり、5500億タカ(7267.9億円)の利益を生み出す。年間の鉄鋼生産量はおよそ900万トンだ。アブル・コイル(Abul Khair)製鉄、GPH製鉄、BSRM、カビル(Kabir)鉄鋼再圧延工場の4社で、国内の年間需要800万トンの半分以上を満たす。

Bangladesh News/The Daily Star Feb 1 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/pandemic-leaves-little-impact-steel-cement-makers-2037197
翻訳/編集:吉本

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