
【The Daily Star】現会計年度当初8カ月(7ー2月)の海外からの送金額は、前年同期比33.51%増の166.8億ドル(1兆8513億円)となった。毎月の送金額は昨年6月以降、前年より堅調な伸びを示している。
一方、連続した毎月比較では、10月以降、送金額は徐々に減少している。だが、2月の伸びが前年同期を大きく上回ったため、まだ気にするほどではない。
バングラデシュ銀行(BB)のデータによると、2月の海外送金額は前年比22.61%増の17.9億ドル(1987億円)だった。
BB関係者は、出稼ぎ労働者がコロナ禍の家族を支えるため、より多く送金した可能性があるとした。
出先国が新型コロナによるロックダウンを課したことで、出稼ぎ労働者が仕事を失い、その結果、全資産を家に送ることになった可能性もある。
国境を越えた違法送金システム「ハンディ(hundi)システム」が移動制限のために停止しており、これが正規の送金額増加に繋がった可能性もある。
世界経済のシナリオや政府の取り組みを考えると、この傾向は少なくともパンデミックの終息宣言が出されるまで続くだろう。
世界的なハンディ・カルテルの復活が見られるため、パンデミック終息宣言が出た場合、送金額はある程度減少する可能性があると、別のBB関係者は述べた。
一方、パンデミックは、多くの出稼ぎ労働者が正規に送金する方法に慣れるきっかけになったとし、今後の送金増加にプラスの役割を果たすとした。
「政府は送金流入を安定的に維持するため、海外への労働力提供に大きな重点を置かなければならないでしょう」
また、国境を越えた旅行制限や、2019年に政府が導入した2%の現金インセンティブも、正規チャネルを介してより多くの送金を行うことを奨励したと述べた。
堅調な送金流入により、3月1日時点の国内の外貨準備高は441.2億ドル(4兆8967億円)となっている。
Bangladesh News/The Daily Star Mar 2 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/remittance-335pc-2053385
翻訳:吉本