メトロ鉄道駅に商業ハブ設置

メトロ鉄道駅に商業ハブ設置

【Prothom Alo】メトロ鉄道プロジェクトの実施機関「ダッカ大量高速輸送社(DMTCL)」は、建設中のメトロ鉄道駅にショッピングモールやホテル、エンターテイメント施設、商業センターを建設する予定だ。

メトロ鉄道の維持費がプロジェクト支出同様非常に高価だと推定されるためで、DMTCLは公共交通指向型開発 (TOD)システムの下、すべてのビル駅や隣接地域を収入が上がる商業施設とすることを計画している。

現在、国内初のメトロ鉄道プロジェクト、マス・ラピッド・トランジット(MRT6号線)が、ウッタラからモティジールまで建設中だ。政府は2030年までに、さらに5つのMRTラインを導入することにしている。

DMTCLによると、最初のTODハブはMRT6号線のウッタラ中央(Uttara Centre)駅に設置される。同社はすでにラジダニ・ウンナヤン・カルトリパッカ(Rajdhani Unnayan Kartripakkha:RAJUK)から28.62エーカーの土地を86.6億タカ(114.4億円)で購入した。

RAJUKは政府の指示通りに、比較的安い価格で土地を売却した。

DMTCLのMANシディック社長は本紙に対し、TODハブは、メトロ鉄道の乗客が必要とするショッピング施設を提供すると語った。

また、TODハブの総建設費は、建築設計と設置数に基づいて計算されるとし、初期投資は政府または外国の金融機関からの出資になるとした。

シディック氏は、TODハブのアイデアは日本やフランス、米国などではよく知られた形態だとし、日本のコンサルタント会社が政府にTODハブ建設を勧めたと補足した。

[TODハブの予定地]

北ダッカ市はガブトリ(Gabtali)バスターミナルの移転を計画しているが、DMTCLはその土地にTODハブを建設することに関心を示している。

DMTCLの関係者は、そこにTODハブを建設すれば既存の施設が利用できるとし、DNCCとの間で近々覚書を交わす可能性があることを示唆した。

計画によると、ガブトリ地域は3つのMRTライン(1号線、5号線、5号線南側ルート)、環状道、4車線ハイウェイが交差する。この地に十分に計画されたショッピングモールやホテル、イベント会場、バスターミナル、商業施設等があれば、多くの収入が得られると関係者は述べた。

その他、DMTCLはMRT沿線に複数のTODハブを設置する予定だ。

6号線プロジェクトの完了後、ただちに地下鉄(コムラプール鉄道駅~ハズラト・シャージャラル国際空港)と高架鉄道(ボシュンダラ住宅地~プルバチャルのピタルゴンジ)からなる1号線プロジェクトが始まる。

1号線の建築設計は75%進んだが、DMTCLはプルバチャル(Purbachal)にTODハブを設置する予定だ。

バングラデシュ工科大学土木工学部教授で交通専門家のシャムスル・ホック氏によると、メトロ鉄道は維持管理に補助金が必要なため、「白い象」とみなされるという。そのため、TODの考え方が世界で人気を集めているとした。

「しかし、TODは単にMRTの中心ではありません。商業ハブの建設は都市計画の一部でなければならない」
ホック氏は、TODの建設コストを管理するためには官民のパートナーシップが効果的だと述べた。

Bangladesh News/Prothom Alo Mar 9 2021
https://en.prothomalo.com/bangladesh/metro-rail-project-commercial-hubs-at-stations-to-generate-more-revenue
翻訳編集:吉本

#バングラデシュ #ニュース #MRT #TOD #公共交通指向型開発 #ダッカ #ガブトリ