国内製薬会社が好調

国内製薬会社が好調

【The Daily Star】新型コロナウイルスパンデミックの中、国内製薬会社は手指消毒剤とフェイスマスクの販売や輸出の増加で、好調に推移していると、医薬品管理局の高官が述べた。

「新型コロナパンデミックになったとき、国内にはフェイスマスクメーカーは3社、手指消毒剤メーカーは7社しかありませんでした」
医薬品管理局のマウブーブル・ラーマン局長は述べた。

「その後、短期間のうちに国内製薬業界は名乗りを上げ、イニシアチブを発揮しました」

「今日、70社以上が手指消毒剤を、30社以上がフェイスマスクを製造し、アメリカなど外国へ輸出しています」

今のところ、新型コロナウィルス感染症を治療する薬はないが、国内製薬業界ではビタミンや亜鉛錠剤などの関連医薬品を製造し、それらを国内に安価で広く提供することで、免疫システムを高めることに取り組んでいるという。

ラーマン氏は、バングラデシュードイツ商工会議所(BGCCI)が開催したウェブ会議「Covid-19マネジメントにおける医薬品産業の進化と成功」で講演した。

バングラデシュ製薬工業協会(BAPI)会長でベキシムコ製薬社長のナズムル・ハッサン氏は、パンデミックで製薬産業が直面した大きな課題の1つは原材料の調達だとした。

「私たちの薬の原料は主に中国とインドから調達していますが、コロナ禍でインドは新型コロナウィルス薬に関するすべての原料の輸出を禁止し、中国は完全にロックダウンを行いました」

これにより、医薬品は深刻な品薄状態に陥ったが、それでも国内製薬業界は原材料を通常の2倍の価格で調達し、最終的な製品コストは同じにとどめたという。

また、ベキシムコはワクチン確保を最優先事項とし、承認の半年前に支払いを済ませたとした。そのリスクは報われたが、現在はワクチン供給を十分に確保することが大きな課題となっているという。

「私たちはアストラゼネカ社とともに、あと3千万回分のワクチンの代替供給源を探しています。今後数カ月以内には良いニュースがあると確信しています」

インセプタ製薬の会長兼社長のアブドゥル・ムクタディール氏は、多くの国では製薬産業が十分に発展していないと述べた。

「バングラデシュは公式にはまだ後発開発途上国ですが、国内の製薬産業は十分に発展しています。製薬会社は短期間で先進国の製薬会社と同じレベルになるでしょう」

また、国内で登録された製薬会社は265社で、そのうち輸入業者を含む213社が営業していると述べた。

現在、製品の97%は国内生産され、残りは輸入されている。国内製薬産業の市場規模は30億9000万ドル(3429億円)で、年間成長率は13.17%となっている。

モシャラフ・ホサイン・ブイヤン駐独バングラデシュ大使は、世界第4位の医薬品市場であるドイツへの医薬品輸出の見通しは明るいと述べた。

また、ドイツやその他の国へのバングラデシュ医薬品の輸出額は約1億5千万ドル(166.5億円)で、まだ満足できる額ではないとし、製薬産業の能力を考えれば、10億ドル(1110億円)を超えるはずだとした。

さらに、ドイツへの医薬品輸出とドイツからの機械輸入を促進するため、医薬品産業への全面的な協力とフォローアップを約束した。

Bangladesh News/The Daily Star Mar 12 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/local-pharma-makers-fare-well-2059157
翻訳編集:吉本

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