
【The Daily Star】地域経済発展を促進するため、日本はバングラデシュのコックスバザール(Cox’s Bazar)ーミャンマーのラカイン州間の接続性を向上させたいと考えている。伊藤直樹駐バングラデシュ日本大使が述べた。
「接続性が向上すれば、両国の国境付近に暮らす市民生活が改善されるでしょう」
伊藤氏は、「インド太平洋地域の接続ハブとしてのベンガル湾」と題した2日間の討論会の初日に講演を行った。
このイベントは、バングラデシュ独立大学(IUB)ベンガル湾研究センターが主催した。
伊藤氏は、フェニ川に、インドのサブルームとバングラデシュのラムガルを結ぶ友好橋が開通したことを称賛した。
「国際協力機構(JICA)が実施する国境を越えた道路網整備プロジェクトと連携して効果を発揮することから、南アジアの接続性強化に向けた重要な成果であると言えます」
「これは、日本を含めた三者間のプロジェクトになるでしょう」
バングラデシュの発展はバングラデシュ自身にとってだけでなく、インド太平洋地域をはじめとする全体の安定と繁栄にとっても重要だと、日本は考えている。
一方、日本は、バングラデシュ初の深海港であるマタルバリ港の開発を進めている。このプロジェクトは、マタルバリを自由で開かれた地域のハブとすることを目的としている。
マタルバリが完成すれば、バングラデシュは南アジア全体だけでなく、東南アジア、さらには日本を含む東アジアともつながる。
日本は地域接続性を強化する目的で、ダッカメトロ鉄道やハズラット・シャージャラル国際空港の拡張など、数多くの巨大インフラプロジェクトを展開している。
これらのプロジェクトは、「ベンガル湾産業成長ベルト(Big-B)」構想の下、JICAが実施する。
Big-Bの下、日本はチャトグラム南部の「モヘシュカリ-マタルバリ統合インフラ開発構想(MIDI)」の推進に主導的な役割を果たす。
MIDIでは、マタルバリ深海港や発電所プロジェクトが精力的に進められている。
バングラデシュは南アジアと東南アジアが交差する地政学的に非常に重要な位置にあるとした伊藤氏は、ロヒンギャ問題にも触れ、この地域の共通かつ切実な問題だと指摘した。
これらの問題を持続的に解決することは、バングラデシュだけでなく、この地域全体の安定に非常に重要であり、それによって自由で開かれたインド太平洋を追求することにもつながると述べた。
IUBベンガル湾研究センターのタリク・カリム所長が司会を務め、AKアブドゥル・モメン外相や多数の外交官、学識経験者、学生、地域接続に関する研究者が参加した。
Bangladesh News/The Daily Star Mar 15 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/japan-better-connectivity-between-coxs-bazar-and-rakhine-2060733
翻訳編集:吉本