
【Financial Express】長引くコロナ禍の中、バングラデシュのマスク輸出は増加し、輸出品目の多様化に貢献した。
世界トップレベルの貿易統計トレード・データ・モニタ(TDM)によると、20年1月~11月、バングラデシュは9590万ドル(106.4億円)相当のマスクを輸出した。
この間、マスクの世界市場は650億ドル(7.2兆円)規模で、中国が世界市場の80%以上を占めた。
バングラデシュはこの間、主に米国市場向けに約4千万ドル(44.4億円)相当のサージカルマスクとKN95マスクを輸出した。アメリカへの輸出は総出荷量の41%以上を占めた。2番目の輸出先はドイツだった。
カナダはこの間、770万ドル(8.5億円)相当のバングラデシュ製マスクを輸入し、3番目の輸出先だった。
他にフランスやポーランド、英国などがバングラデシュ産マスクを輸入した。
「バングラデシュの繊維部門は、新型コロナパンデミックと戦うためのマスクやガウン、その他の必需品に対する世界のニーズを満たすため、信じられないほどの回復力を発揮しました」
ジュネーブに拠点を置くTDMのドン・ブラッシャーCEOは、デジタルプラットフォームを通じて本紙に語り、同国の輸出バスケットが多様化したと補足した。
国内マスク輸出会社スマート・グループは、バングラデシュには様々な種類の衣料品を製造する長い伝統があるという。
「マスクは医療用製品ですが、衣料品製品との関連性があります」
同社のモスタフィズル・ラーマン会長は述べた。
バングラデシュは、2020年にもPPE(個人保護具)ガウンなど、新型コロナ関連の衣料品を多数輸出した。
ラーマン氏は、新型コロナ第三波が、これらの商品やその他関連製品の輸出を後押しする可能性について言及した。同社やJMIグループは国内外市場向けに、サージカルマスクやKN95マスクを生産している。
バングラデシュの輸出は、収入の約85%を生み出す衣料品に大きく依存している。工場では400万人以上の労働者が働く。
1980年、バングラデシュは数百もの衣料品工場を非国有化し、輸出加工特区を設け、米国を中心とした外国人投資家やアドバイザーを招いた。
その結果、欧米のデザイナーや小売業者との契約が相次ぎ、世界中の服に「Made in Bangladesh」のタグが付けられるようになった。
1995年、バングラデシュが世界貿易機関に加盟したことで、世界貿易の重要なプレーヤーとしての地位が確固たるものになった。
TDMのデータによると、2019年、バングラデシュは347億ドル(3兆8512億円)相当の繊維製品を輸出し、1380億ドル(15.3兆円)の中国に次いで世界第2位となった。
3位はベトナムで314億ドル(3兆4850億円)、4位はドイツは約239億ドル(2兆6526億円)となっている。
Bangladesh News/Financial Express Mar 20 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/bangladesh-exports-face-masks-worth-about-100m-since-coronavirus-outbreak-1616209152
翻訳編集:吉本