【The Daily Star】現在行われている政府開発プロジェクトや上下水道・灌漑システムにおける需要の高まりにより、国内のプラスチックパイプ産業は年率約20%で成長している。
2020年は約600億タカ(793億円)のプラスチックパイプが販売されたが、80%はRFLプラスティックやナショナル・ポリマー、リラ(Lira)、ガジ(Gazi)、アンワール・ポリマー(Anwar Polymer)工業、ベンガル・プラスチックなどの国内企業が需要を満たした。
「消費者の購買能力の向上と上下水道システムに最新技術を利用するようになったことが、パイプの需要を押し上げています」
ナショナル・ポリマーのリアド・マウムド社長は述べた。
都市化の進展も大きな役割を果たしているという。人口増加と農地の減少の中、土地を有効活用して農業生産高を上げるため、最新技術を採用していることが、パイプ需要に拍車をかけている。
国内メーカーでは、RFLプラスティックとナショナル・ポリマーが1万5千人を直接雇用する主要サプライヤーだ。
パイプは住宅建設や灌漑設備、飲料水供給、下水道など、さまざまな目的で使用される最も重要な建設資材の1つだと、RFLプラスチックを運営するプラン-RFLグループのカムルッザマン・カマル販売担当部長は述べた。
メーカー各社はメインとなるパイプの他、パイプとパイプを繋いだり、パイプの方向を変えたり、メインパイプから支線を伸ばしたり、大きさの違うパイプを接続するなど、様々な部品を製造しているとカマル氏。20年前は国内パイプ需要の90%を中国やインド、マレーシアなどからの輸入でまかなっていたという。
「しかし、国内で非常に高品質なパイプが生産されるようになったため、状況は大きく変わっています。現在、国内で使用されているパイプの約80%は国内産です」
RFLプラスチックの関係者は、バングラデシュは今後数年のうちに国内需要を100%満たし、海外に輸出できるようになるだろうと述べた。
パイプや接続部品の品質を維持できれば国やバイヤーにもメリットがあると、ナショナル・ポリマーのマウムド氏はいう。
現在、政府が開発プロジェクト用に輸入するパイプに支払う補助金は、国内パイプ産業の成長を妨げる要因になっているとマウムド氏。
「だからこそ、国内産業のさらなる発展のため、輸入パイプの関税を引き上げるべきです」
「消費者は高品質な製品のみを購入するようになったため、標準以下の製品を製造する小規模企業は、最終的に市場から追い出されるでしょう」
アンワール・ポリマーを運営するアンワールグループのマンワール・ホサイン社長は述べた。
Bangladesh News/The Daily Star Apr 29 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/plastic-pipe-industry-growing-fast-2085605
翻訳編集:吉本