1人当たりの対外債務460ドル

1人当たりの対外債務460ドル

【Financial Express】中央銀行(BB)の統計によると、2021会計年度のバングラデシュの1人当たりの対外債務は、前会計年度から67ドル(7643円)以上増え、460ドル(5万2475円)まで膨張した。

この膨張は、コロナパンデミックで経済・財政が大きく混乱し、その対策として特別なニーズが生まれたことに起因する。

バングラデシュ銀行(BB)が発表した最新資料によると、昨年6月末時点での国内の対外債務総額は780.4億ドル(8兆9026億円)で、前年度より約19%増加した。この金額はバングラデシュのGDPの22%に相当する。

対外債務総額780.4億ドルのうち、640億ドル(7兆3043億円)が長期借入、140億ドル(1兆5978億円)が短期借入となっている。

BBのデータによると、昨年度の長期借入と短期借入の間には逆の特徴がある。短期借入は18%増加した一方、長期借入は2%減少した。

経済学者は、対外債務の増加は通常の活動を根底から覆したコロナパンデミックが原因で、緊急事態に対応するため、アジア開発銀行(ADB)などの開発パートナーから大きな借入を行ったからだとした。

対外債務の急激な増加は、ほとんどが緊急事態による必要性によるものだった。コロナ・ワクチンの調達や経済復興のために政府が利用した資金も多くあった。

民間の対外債務も増加傾向にある。6月末(会計年度末)時点で、公的部門の債務は593億ドル(6兆7679億円)、民間部門の債務は187億ドル(2兆1342億円)となっている。

外国からの借入は、国内借入に比べてはるかに安価である。国内企業はバイヤーズ・クレジットや繰延べ払いなどの輸入関連費用を賄うため、この安価なローンを利用した。

国の多国間および二国間の債務残高は通常1.0%だ。政府は現在、予算の赤字を補うために債権を利用している。

世界銀行(WB)の元リードエコノミストであるザヒド・フサイン博士は本紙に対し、この金額はまだ許容範囲内だが、適切に利用されなければ重荷になる可能性があると述べた。

「返済に関するリスクを回避するため、債務の生産的な利用に注意を払う必要があります」

1人当たりの対外債務残高の推移は以下の通り。

2016会計年度255ドル(2万9103円)、2017会計年度279.69ドル(3万1921円)、2018会計年度334.49ドル(3万8157円)、2019年度364.4ドル(4万1569円)、2020会計年度392.58ドル(4万4784円)。

Bangladesh News/Financial Express Oct 16 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladeshs-per-capita-foreign-debt-buildup-hits-460-1634348084
翻訳編集:吉本

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