ガスが来ない

ガスが来ない

【The Daily Star】ここ2カ月、ダッカやその周辺にある家族や工場へのガス供給は鶏の歯のように乏しくなっている。

モハマッドプール(Mohammadpur)タジマハル通りに住む主婦ニルファル・マンナンさんは、冬が始まってから台所へのガス供給が止まり、午前10時までしか料理ができなくなった。

「大変なストレスです」と、彼女は昨日本紙に語った。

ニルファルさんの家から約12キロ離れたジャトラバリ(Jatrabari)でも同じようなことが起こっている。

「朝からガスが出ないんです」
住人のソヘルラナ・シュボさんは言う。ここ数日で状況は悪化し、朝食を外で買ってくるのが日課になった。

本紙はラジャバザール(Rajabazar)、ジガトラ(Jigatola)、モハカリ(Mohakhali)、アダバー(Adabar)、バッダ(Badda)、ボナスリー(Banasree)、ミルプール(Mirpur)、パラビ(Pallabi)、オールドダッカ(Old Dhaka)の住民に問い合わせたが、皆同じようにガスの供給不足に悩まされているという。

東ラジャバザールの主婦シュロビ・ロサリオさんの家では、台所へのパイプ式ガス供給の危機を乗り切るため、電気バーナーを購入するという高価な代替策を夫が考え出した。
「電気代を余分に払い、供給されず請求書だけが確実に届くガス代も払わなければならないのです。不公平だと思いませんか」

家庭だけでなく、ダッカ周辺の工場でも、ガス危機による生産ロスに悩まされている。

この苦しみに終わりはないようだ。

9月19日から、政府はパイプラインによるガス供給を途絶えさせないため、毎日4時間、CNG充填所を閉鎖するようになった。だが、あまり効果がないようだ。

電力・エネルギー・鉱物資源省エネルギー課の担当者は、国際価格の上昇もガス供給危機の原因だという。

現在、国内のガス需要は3800mmcfd(百万立方フィート/日)以上あるが、ガス配給会社による供給は2600~2700mmcfdだ。

バングラデシュエネルギー規制委員会の担当者によると、バングラデシュは必要なガス量の75%以上を生産し、20%を輸入している。国際スポット市場から購入は、必要なガスのわずか5%に過ぎない。

バングラデシュは2021年10月、スポット市場から1MMBtu(英国熱量単位)あたり36ドル(4114円)でLNGを輸入し、サプライヤーから51ドル(5828円)という高い価格提示を受けた。

政府が新たなガス源を探さずにオープン市場への依存を強めることは、すべての国民に苦しみをもたらす可能性があると、専門家は指摘する。

Bangladesh News/The Daily Star Jan 20 2022
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/daily-reality-2942801
翻訳編集:吉本

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