4月の送金額2.9%減

4月の送金額2.9%減

【The Daily Star】一般的に海外からの送金流入が増加すると見られているイード・アル・フィトルでさえ、今年は送金額が減少する傾向に逆らえなかった。

バングラデシュ銀行(BB)のデータによると、4月にバングラデシュの海外居住者が国内送金した金額は約20億ドル(2618.4億円)で、前年同月比で約2.9%減少した。

だが、この金額は、約21.7億ドル(2842.1億円)を受け取った昨年5月以来の高水準となる。昨年は5月中旬にイード・アル・フィトルが行われた。

世界的なコロナパンデミックで流入が急増、だが、非正規送金ルートが崩壊した昨年7月以降、国内の送金受取額はマイナス成長を記録し続けている。

1月、政府はこの流れを止めるため、正規ルート経由の送金に対する現金奨励金を2%から2.5%に引き上げた。だが、ドルの公式為替レートよりも高い市場レートのおかげで、その政策には効果が見られない。

ドルの公式為替レートは86.45タカ(127.1円)だが、市場レートでは92タカ(138.5円)となっている。

現会計年度の送金流入額は4月分を合わせて173億ドル(2兆2658億円)に達したが、前年比では16.3%減となった。

ムスタファ・カマル財務相は送金に対する現金奨励金の増額を発表した際、2020-21会計年度に受領した247億ドル(3兆2350億円)を上回る260億ドル(3兆4053億円)まで増えると述べていた。

だが、この数字を達成することはおろか、昨年度を上回ることはまずないと見られている。

送金流入の減少に加え、輸入急増が国際収支と国の外貨準備高を圧迫する。

現会計年度前半は約460億ドル(6兆247億円)だった外貨準備高は、現在440億ドル(5兆7628億円)前後で推移している。

労働雇用訓練局のデータによると、昨年7月から今年3月までに約7千人のバングラデシュ人が海外へ出稼ぎに出たという。

Bangladesh News/The Daily Star May 6 2022
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/no-eid-cheer-shrinking-remittance-3017366
翻訳編集:吉本

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