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【The Daily Star】現2021-22会計年度7月から4月までのホームテキスタイル輸出は、前年同期比39%増の13億ドル(1661.2億円)を記録した。
ベッドシーツや枕カバー、カーテン、クッションカバーなどのホームテキスタイル輸出額は第2位となり、第3位となった農産物(ドライフード、野菜、タバコ、香辛料)より、28%も高かった。
輸出振興局(EPB)によると、2020-21会計年度第2位だったジュートおよびジュート製品は、ジュート糸、麻ひも、袋、バッグの需要減少に直面して第5位に転落した。
「コロナウイルス封じ込め対策の一環として人々が外出を控え、自宅に留まったため、需要が増加しています」
毎月2700万ドル(34.5億円)相当のホームテキスタイル製品を輸出するノーマン(Noman)グループのシャヒドゥラ・チョードリー専務は述べた。
「私たちの主な市場はヨーロッパとカナダ、英国、日本です。しかし、オーストラリアなどの新市場でも輸出が増加しています」
ホームテキスタイル産業が初めて輸出10億ドルの大台を超えたのは2020-21会計年度。主に原綿やその他原材料コストと価格の上昇により、輸出収益は前年比で49%増加した。
しかし、全体の輸出に占める割合は衣料品の81%に対し、わずか3%だった。
「輸出量は確実に増えています」
同じく大手輸出企業モムテックス・エクスポ(Momtex Expo)のアブル・バサー総務部長はいう。
バングラデシュは人件費が最も安いので、競争力のある価格を提供できる。かつてホームテキスタイル市場を独占していた中国では人件費が上昇している。
パキスタンの政治的な不安も、バイヤーがパキスタンに発注することを躊躇させる要因になっているとバザー氏。そのため、受注量は今後も持続する可能性があるとした。
エーペックス織物仕上工場(Apex Weaving and Finishing)のハルンArラシド社長は、国内では10社近くの織物工場がホームテキスタイル製品を輸出しているが、輸出量はそれほど多くはないと述べた。実際、世界のホームテキスタイル輸出市場では、バングラデシュは7%のシェアでしかない。
また、糸不足とウクライナ戦争の進行で、需要が減少する可能性があるとした。
前述のノーマングループのチョードリー氏は、政府が輸出に対する現金奨励金を現在の4%から10%に引き上げ、港の混雑を緩和することが、ホームテキスタイル輸出を増加させるのに有効だとした。
「今は政治的に安定していますが、必要なのは政策の安定です」
チョードリー氏は述べた。
Bangladesh News/The Daily Star May 23 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/home-textile-now-second-biggest-export-earner-3029661
翻訳編集:吉本