冷凍魚輸出6年ぶりの高水準

冷凍魚輸出6年ぶりの高水準

【The Daily Star】南部沿岸地方で養殖されたブラックタイガーや淡水エビの価格上昇に後押しされ、バングラデシュの冷凍魚輸出は6年ぶりの高水準に達した。

輸出振興局(EPB)のデータによると、2021-22会計年度、冷凍魚輸出業者は前年の4億7700万ドル(659.2億円)から12%増の5億3200万ドル(735.2億円)を輸出した。

これは5億2600万(726.9億円)ドルだった2016-17会計年度以来の高水準となった。

これまでの最高は2013-14会計年度に記録した6億3800万ドル(881.7億円)。だが、インドや中国、ベトナム、タイで大量に養殖される安価なバナメイエビとの厳しい競争に直面し、翌年から減少傾向にあった。

だが、昨会計年度、この傾向が逆転した。バングラデシュ冷凍食品輸出協会(BFFEA)のMdアミン・ウラー会長は、主な理由は価格の上昇だとし、コロナ禍による供給障害でヨーロッパなどの主要市場でエビの需要と価格が高騰したため、出荷の回復が始まったと述べた。

「供給障害で店の棚が空っぽになったという報道がありましたが、そのような状況で輸出が伸びました」
ウラー氏によると、エビの価格はキログラム当たり2~3ドル上昇した。

だが、現会計年度の注文の流れはそれほど期待できないという。

ロシア・ウクライナ戦争、ユーロや英国ポンドを含むほとんどの通貨安によるドルコストの上昇、インフレ、主要国の景気後退懸念が輸出の見通しに不安を投げかける。さらに、ウクライナ戦争がロシア向け出荷に影響を及ぼしているとした。

「新年度が始まって以来、逆のシナリオが見えてきました」とウラー氏。その上、バイヤーは以前と同じ価格を提示せず、不景気を理由に注文量も減らしている。

「高インフレのため、欧米の消費者の購買力は低下しています。エビは必需品ではありません。そのため、需要が減少する可能性が高いのです」
チャットグラム(Chattogram)の大手輸出業者は述べた。

BFFEAのSフマユン・カビール副会長は、7月から始まった現会計年度、全体の輸出受注が40%近く減少しているとした。

「技術的なノウハウを増やし、より付加価値の高い製品を作らなければなりません」

ウラー氏は外国の輸出業者と競争するため、輸出に対する現金補助を増やすよう政府に求めた。

Bangladesh News/The Daily Star Jul 18 2022
https://www.thedailystar.net/business/export/news/frozen-fish-exports-rebound-hit-6-year-high-3072721
翻訳編集:吉本

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