【Financial Express】バングラデシュの経済成長が、アジア開発銀行（ADB）の予測値を上回った。

マニラに本拠を置く多国間金融機関ADBは、7月のアジア開発見通し（ADO）補足資料で以下のように述べた。

「2022会計年度（2022年6月30日終了）の最新公式推計では、バングラデシュのGDP成長率は7.2％で、ADO2022の6.9％の予測を上回った。この成長は、工業（10.4％）とサービス（6.3％）が牽引した」

また、農業生産高は2.2％に落ち込んだ一方、輸出と輸入は予想以上に堅調で、経済活動と民間投資の回復が早まったことを反映しているとした。

ADBは、この回復は民間企業への信用供与の増加にも支えられているとした。

2022年度は変更なしだったバングラデシュのインフレ予測は、軽油、ケロシン、天然ガスを含む世界的な食糧およびエネルギー価格の上昇により、2023年度は若干上方修正された。

一方、南アジアの成長予測は、スリランカの経済危機とインドの高インフレとそれに伴う金融引き締めを要因として、2022年度を7.0％から6.5％へ、2023年度を7.4％から7.1％へ引き下げた。

また、ロシアのウクライナ侵攻の継続、先進国の金融引き締めの強化、中国の新型コロナによるロックダウンなどで経済見通しがより悪化したため、2022年のアジアの開発国の成長率予測を5.2から4.6％、2023年を5.3から5.2％に見直した。

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成長率予測を上回る:ADB