皮革製品製造拠点ハザリバグ

皮革製品製造拠点ハザリバグ

【The Daily Star】生皮加工業者がシャバール(Savar)に移って5年、ハザリバグ(Hazaribagh)はなめし革工場地帯から革製品製造拠点へと変貌し、年間6億タカ(8.6億円)の取引を行っている。

皮革産業技術研究所やハザリバグ・バザール、ダンモンディ15区周辺には、400カ所以上の店舗やショールームができた。彼らは国内外の輸出市場向けに、革ベルトや財布、靴、公式バッグやその部品などを生産する。

関係者によると、なめし革工場が移転した後、しばらく経済が停滞していたという。だが、今、新たな形で復活を遂げつつある。

皮革製品メーカーのプラットフォーム皮革工芸協会のタニア・ワハブ会長は、なめし革工場が移転したことで、環境汚染から解放されたと述べた。

だが、環境局はハザルバグをレッドゾーンと見ているため、この地域の工場で作られた製品の輸出にはまだ支障があるという。

「レッドゾーンに指定されたことで、銀行からの融資や事業運営に支障をきたしています。この問題を解決するために、私たちは努力しなければなりません。そうでなければ、ここに集った起業家たちは大きく成長できないでしょう」
多くの国内企業や多国籍企業に革製品を供給し、自社でも輸出するカリゴー(Karigar)の幹部でもあるタニア氏は述べた。

皮革製品を製造し、国内企業や多国籍企業に供給する3Techのタズニム・アラム社長によれば、ハザリバグには大小合わせて約1200の工場があり、5万5千~6万人を雇用しているという。

アラム氏の会社の年間売上高は2千万タカ(2872万円)で、スイスや日本、英国、イタリアなどに製品を輸出する。従業員は23名だ。

なめし革工場のオーナーは、自らの工場スペースに皮革製品工場を設立することにも力を注いでいる。

中小企業基金のマフィズル・ラーマン専務理事は本紙に対し、ハザリバグは雇用を創出し、外貨を獲得できる大きな可能性があると述べた。

ハザリバグの起業家は、中東諸国や米国、イタリアに製品を輸出している。

ラーマン氏は、技術訓練や資本、制度、市場とのつながり、ネットワークが不足していることが、発展を妨げているという。

2月、中小企業基金の職員が、ハザリバグの起業家に関する報告書を作成。彼らの弱点は、質の高い原材料や近代的な生産設備、多様な製品デザイン、適切な資本、ビジネスにおけるICT活用の欠如だとした。

また、最新機器や適切なマーケティングとパッケージング、輸出市場に関するアイディアの欠如も欠点として挙げられた。

一方、起業家らは、皮革製品の原材料を環境にやさしい方法で加工し、多様な製品を製造できるよう、最新機器の使用に関する訓練を提供することを求めた。

業界関係者によると、国内の皮革製品と靴の市場規模は1200億タカ(1723億円)で、衣料品に次いで2番目に大きな輸出収益を上げる産業だ。

輸出振興局(EPB)のデータによると、昨会計年度、競合他国から移行した受注があったため、皮革製品や履物の出荷額は12.5億ドル(1708.2億円)と10年ぶりの高水準となった。

Bangladesh News/The Daily Star Aug 25 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/hazaribagh-leather-cluster-logs-tk-60cr-trade-annually-3102596
翻訳編集:吉本

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