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【The Daily Star】バングラデシュの銀行での女性雇用率が、4年前の15.2%から今年6月の16.3%へわずかに上昇した。
だが、近年の目覚しい経済成長を考えると、このような微々たる数字では発展は期待できないと、2人の女性エコノミストが見解を述べた。
通常、かなりの数の女性が採用通知を受け取るが、家事を優先して一旦は退職する人が多い。つまり、女性へのインフラ支援の少なさが、銀行業務への参加強化に大きな障害になっているという。
バングラデシュ銀行(BB)のデータによると、今年6月現在、銀行の従業員数は19万3742人で、そのうち女性は3万1548人だった。新入社員も同様で、全従業員数に占める女性の割合はわずか16.86%に過ぎない。2019年6月は15.48%だった。
近年、バングラデシュ全体の労働市場における女性の参加は行き詰まり、全体の約36%だと政策対話センターのファウミダ・カトゥン常務理事は述べた。
この比率はここ2、3年ほとんど変わっていないという。
カトゥン氏は、女性の雇用率は以前は大幅に上昇していたが最近は伸びが鈍化しているとし、それが銀行にも反映されていると述べた。
「家事労働の責任を考えると、女性が仕事を続けることは男性に比べてずっと難しいのです」
その上、女性は子育てに重要な役割を果たさなければならず、効率的に仕事をこなすのは至難の業だとした。
また、保育所の数は必要数よりかなり少なく、女性が就業するには大きな壁が立ちふさがっていると述べた。
ダッカ大学経済学部のサエマ・ホック・ビディシャ教授は、ここ数年、バングラデシュは目覚しい経済成長を遂げているが、女性就業率は時代に合わせて増加していないと指摘する。
また、今年6月時点で(政府の)中堅、幹部職員の割合は15.3%と8.5%だったとし、通常、政策決定レベルにまで進む機会を得る女性はごくわずかだと述べた。
ビディシャ氏は、働く女性は、出世やスキルアップのための訓練施設など、複数のインフラ設備の不足に直面していると補足した。
Bangladesh News/The Daily Star Oct 11 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/womens-employment-banks-rises-slightly-3139621
翻訳編集:吉本