MRT5南ルート順調に進展

MRT5南ルート順調に進展

【Financial Express】メトロ鉄道当局によると、ダッカ市内のガブトリからダシャーカンディまで開発予定のメトロ鉄道(MRT)5号線南ルートの準備は、順調に進展している。

プロジェクト実施主体のダッカ大量高速輸送社(DMTCL)の関係者は、2023年3月までに詳細設計を完了(現在75%まで進展)し、2024年に入札を行うという時間目標は確定したと述べた。

「MRT5南ルートは北ルートと並行して進行しています。1日も遅れは生じていません」
プロジェクトディレクターのアブドゥル・ワハブ氏は述べた。

準備計画によると、MRT5南ルートは合計9段階の請負パッケージ(CP)で建設される。

最初のCP1,2は、ダシャーカンディのボロパ用地で車両基地の整地とインフラ開発を行う。

地下や高架の建設工事はCP3、4、5で行われる予定だ。CP6、7、8、9は機械・電気設備と鉄道車両を対象とする。

ワハブ氏によると、車両基地用地の事前資格審査は来年6月に始まり、車両は土地開発作業の1年後となる予定だ。また、人材募集は2026年に始まる。

DMTCLは、2030年までに市内各地に6路線を展開する計画の一環として、MRT5号線南ルートに着手する。プロジェクトのうち、MRT6号線、1号線、5号線北ルートは、日本国際協力機構(JICA)の資金・技術支援を受けて実施される。

一方、MRT5南ルートはアジア開発銀行(ADB)が資金提供する。

2017年改訂の戦略的輸送計画の下で行われたMRT5号線事前実現可能性調査では、東西方向に走るこのMRTは毎日92万4千人の乗客を輸送すると試算された。また、通勤時間が短縮され、2.14億タカ(3.1億円)相当の4122トンの燃料が削減できるとされた。

実現可能性調査により、MRT5号線のルートは南と北の2つに分けられた。

情報筋によると、このプロジェクトは、混雑した都市の様々な場所での土地の確保に課題があるという。また、影響力のある地域を横断するため、土地取得に関して紛争が発生する可能性がある。

公共施設の移動や土地取得について尋ねられたワハブ氏は、移動は車両基地の土地開発工事中に行われるとした。また、地下鉄部分は地下300メートルとなるため、土地取得についての問題や建設に伴う市民の苦痛も少なくて済むと述べた。

関係者によると、南北両プロジェクトとも市内に十分な空き地がないため、車両基地をナラヨンゴンジ県ボロパ置くことが決まったという。

Bangladesh News/Financial Express Nov 6 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/gabtoli-dasherkandi-metro-rail-by-2030-1667708803
翻訳編集:吉本

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