30億消費者の拠点に

30億消費者の拠点に

【Prothom Alo】ハシナ首相は6日、バングラデシュはその地理的位置から、30億人の消費者の大きなマーケティング拠点となることができると述べた。

「バングラデシュには1億6500万人という独自の市場があります。東側には5億人の市場があり、北側には10億人を超える市場があり、さらに、西側には10億人の市場があります」

6日始まった第3回世界マーケティングサミット2022で、事前収録された首相のスピーチが放映され、バングラデシュは良好な投資環境を持つ理想的な投資先として浮上していると述べた。

「私たちはすべての設備が整った100カ所の経済特区を全国に建設しています。世界の多くの有名企業がこれらの地域に工場を建設しています」

「今年6月には国内最長の橋であるパドマ橋が開通し、南部と南西部の19県が首都ダッカやその他の地域と直接結ばれるようになりました」

また、マーケティングは雇用を創出し、商品を入手しやすくするという点で、世界を変える重要な役割を果たすことができるとし、このサミットが将来世代により良い世界を作るのに役立つことに期待を示した。

ハシナ首相は、世界マーケティングサミット2022の会長であるフィリップ・コトラー教授がサミットに招待してくれたことに感謝し、2012年にダッカで開催された第1回世界マーケティングサミットの開会式に出席したことを振り返った。

「第3回サミットは、コロナパンデミックやロシアーウクライナ戦争、その後の制裁や反制裁の余波を受け、マーケティング分野で進行中の課題に焦点を当てることを希望します」

食料と石油の価格は想像以上に上がり、サプライチェーンが混乱してしまったとしたハシナ首相は、その結果、バングラデシュのような輸入依存国は必需品需要を満たすために苦労しているとし、さらに、通貨安、高インフレ、経済停滞が事態をより複雑にしていると述べた。

一方、今年のサミットのテーマが「サステナビリティの目標を達成するためのマーケティングの変化」であることに触れ、適切なテーマだとした。

バングラデシュの進歩については、「国父」ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマンが夢見たように、バングラデシュを幸せで豊かな国にするために取り組んできましたとし、この14年間、社会経済面で目覚ましい進歩を遂げたと述べた。

「私たちは現在、食糧を自給自足しています。また、100%の世帯が電気の供給を受けています。コミュニティ診療所やユニオンヘルスケアセンターの設立により、医療施設は遠隔地の村まで到達しました。さらに、女性の地位向上においては南アジア諸国の中でトップクラスにあります」

「一人当たりの所得は2006年の540ドル(7万9049円)から2824ドル(41万3398円)に増加しました。この間、41%以上あった貧困率は20.5%に低下しました。バングラデシュは、LDCを卒業する資格を得たのです」

「バングラデシュはコロナパンデミックに直面し、生命と生活のバランスをとることに成功しました。日経コロナ回復指数では121カ国中5位で、南アジア諸国ではトップの座を確保しました。ほぼ全ての対象者が予防接種プログラムに参加しています」

「バングラデシュは、SDGsの実施において上位に位置する国です。しかし、長年かけて得た成果は、パンデミックと戦争の影響に蝕まれています」

最後に、世界は人類を悲惨な結果から守るため、現在進行中の危機を直ちに解決しなければならないとした。

Bangladesh News/Prothom Alo Nov 7 2022
https://en.prothomalo.com/business/global/3o59r0ex8f
翻訳編集:吉本

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