5Gのユースケース作成を

5Gのユースケース作成を

【The Daily Star】バングラデシュで5Gサービスを有意義に商業展開するためには、ビジネス向けの拡張性のあるユースケースを作成することが主な課題だ。ロビ設立25周年を記念してダッカのホテルで開催された「5G:可能性と課題、そして未来へ」というイベントで、専門家らが述べた。

「国内産業が5Gに対する考え方を変えていないため、バングラデシュではまだごくわずかなユースケースしかなく、この技術の導入が困難になっています」
ダッカ大学経営学研究所のカレド・マウムド准教授は、ほとんどの国では5Gのユースケースに合わせた研究開発プロジェクトがすでに完了しているが、バングラデシュの進捗状況は満足のいくものではないと述べた。

また、バングラデシュのエコシステム全体は5Gを本格的に展開する準備ができていないが、先進的な産業や工場はケースバイケースでこの技術を採用することができるとし、ユースケースの成熟度に基づいて5Gを展開するアプローチと限定的な規模の展開を提案した。

「各分野の規制当局が連携し、産業界にIR4.0や5G技術の採用を促す政策を策定する必要があります。つまり、5Gソリューションを採用する組織に対するインセンティブが必要です」

ムスタファ・ジャバー情報通信相は、5Gを展開する前に、ビジネスのユースケースと顧客の準備状況を検討する必要があると述べた。

バングラデシュ電気通信規制委員会(BTRC)のシュヤム・サンダー・シクダー委員長は、モバイルネットワーク事業者が5G技術を国内に導入するためにあらゆるサポートを提供する用意があるとした。

「5Gには準備が必要なため、この分野の関係者の多くは準備ができていません」

ロビ・アクシアタ(Robi Axiata)のモハンマド・シャヘドゥル・アラム企業規制担当責任者は、国内に5Gを導入することには大きな可能性があるとし、そのため、通信業界と消費者双方がこの潜在能力を利用する必要があると述べた。

また、同社は5G技術の導入に向けて取り組んでいるとしてうえで、ステークホルダーが協力して5Gのユースケースを作成しなければ、この技術のメリットを適切に享受することはできないとした。

ロビ・アクシアタは国内で2番目に大きいモバイルネットワーク事業者。RobiとAirtelのブランド名で展開する携帯電話の顧客数は、8月時点で前年同月比5.2%増の5490万人となった。

マレーシアのAxiata Group Berhadが同社の61.82%の株式を保有、インドのBharti Airtelが28.18%、残りの10%は一般市民が保有している。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 9 2022
https://www.thedailystar.net/business/telecom/news/bangladesh-lacks-use-cases-5g-3163956
翻訳編集:吉本

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