欧州の自動車メーカー、利益に警告

[Financial Express]ロンドン、9月30日(ロイター):欧州の自動車メーカー、ステランティスは30日、ライバルのフォルクスワーゲンなどとともに、自動車需要の見通し悪化とコスト上昇について警告し、自動車業界の時価総額が数十億ユーロ減少したと警告した。

自動車メーカー各社は、中国と米国での需要低迷や、EUが補助金疑惑をめぐり中国製電気自動車への輸入関税を最終決定する準備を進める中、北京とEU間の潜在的な貿易戦争に苦戦している。

英国の高級車メーカー、アストン・マーティンも月曜日に通期の利益見通しの警告を出し、メルセデス・ベンツとBMWも今月初めに同様の警告を出したが、これは中国での需要低下が一因となっている。

アストン・マーティンの株価は20%も下落し、ほぼ2年ぶりの安値となった。

投資家が世界第4位の自動車メーカーの問題の大きさを受け止める中、ステランティスの株価は11%近く下落し、2022年12月以来の安値となった。ステランティスの株価は今年38%下落しており、欧州で最悪の業績の自動車メーカーとなっている。最新の警告は、フォルクスワーゲンが金曜日遅くに、3か月以内に2度目となる2024年の利益見通しの下方修正を発表したことを受けてのもの。同社の株価は月曜日の午前中の取引で2.8%強下落した。

ドイツの自動車大手は売り上げの約3分の1を中国に依存しており、中国経済の弱体化、中国国内自動車メーカーとの競争激化、そして熾烈なEV価格戦争の打撃を受けている。

欧州の需要減退も追い打ちをかけた。欧州連合(EU)の新車販売台数は8月に18.3%減少し、3年ぶりの低水準となった。主要市場であるドイツ、フランス、イタリアで2桁の減少を記録し、電気自動車の販売も落ち込んだ。

しかしながら、ステランティスの問題の多くは北米から生じている。

ステランティスが利益率の高い米国市場で販売する高価なジープやピックアップトラックは、2021年にFCAとPSAの合併により自動車メーカーが設立されて以来、同社の利益のほぼすべてを生み出しており、その利益率は主流の同業他社が羨むほどとなっている。


Bangladesh News/Financial Express 20241001
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/european-carmakers-warn-on-profits-1727719249/?date=01-10-2024