金は6週間ぶりの好調な週へ、米雇用統計も発表へ

金は6週間ぶりの好調な週へ、米雇用統計も発表へ
[Financial Express]金価格は金曜日に上昇し、貿易戦争の懸念とドル安に支えられ、6週間ぶりの高値に向かっている。一方、市場の注目は同日遅くに発表される米国の非農業部門雇用者数報告に移ったとロイター通信は伝えている。

金現物は1214GMT時点で0.3%上昇し、1オンス当たり2,919.19ドル。安全資産である金は今週これまでに2%以上上昇しており、ドナルド・トランプ米大統領の関税政策が絶えず変化し不確実性が高まったため、1月20日の週以来の高値となっている。

米金先物は変わらず2,926.40ドル。

米ドル指数は2022年11月7日以来の週間最悪のパフォーマンスを示しつつあり、米ドル価格の金は外国人バイヤーにとって安価となっている。

ムンバイに拠点を置くケディア・コモディティーズのディレクター、アジャイ・ケディア氏は、ドル指数の下落、関税懸念、米国経済の低迷、これら3つの要因が今週の金価格を支えたと述べた。

ケディア氏は「何か強いニュースがない限り、金価格は2,872ドル前後で何らかの形で安定するか下落し、短期的にはサポートとして機能すると予想している」と述べた。

今週初めのデータは、2月の米国民間雇用者数の伸びが鈍化したことを示しており、一方で先週の米国の失業保険申請件数は予想以上に減少した。

米国の非農業部門雇用者数報告は13時30分(GMT)に発表される予定で、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策へのヒントとなる可能性があり、その後にジェローム・パウエルFRB議長による経済見通しに関する演説が予定されている。

ウィズダムツリーの商品ストラテジスト、ニテシュ・シャー氏は「雇用者数が弱いと市場は早期利下げを信じるようになり、金価格が上昇する可能性がある」と述べた。

FRBは昨年3回の利下げを実施した後、今年これまで金利を据え置いているが、市場では6月に緩和が再開されると予想されている。

インフレヘッジではあるものの、金利上昇により無利子資産の魅力が減退する可能性があります。

銀現物は0.5%下落して1オンス32.47ドル、プラチナは0.2%下落して965.15ドル、パラジウムは0.3%上昇して945.09ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20250308
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-heads-for-best-week-in-six-us-payrolls-data-on-tap-1741370109/?date=08-03-2025