米国の関税が経済不安を煽り、世界のマネーマーケットファンドへの資金流入が急増

[Financial Express]ロイター通信によると、米国がカナダ、メキシコ、中国からの輸入品に高関税を課すことで貿易戦争を激化させ、世界経済への潜在的影響に対する懸念が高まったことを受けて、投資家が安全策を求めたため、3月5日までの週に世界のマネー・マーケット・ファンドへの資金流入が急増した。

LSEGリッパーのデータによると、投資家は今週、世界のマネー・マーケット・ファンドに613億2000万ドルもの巨額をつぎ込んだ。前週の純購入額は395億5000万ドルだった。

同時に、世界株式ファンドへの需要は4週間ぶりの低水準に落ち込み、同ファンドへの資金流入は週当たりわずか29億7000万ドルにとどまった。

具体的には、米国株式ファンドは輝きを失い、1週間で約95億4000万ドルの純流出を記録した。

一方、欧州とアジアのファンドには、同時期にそれぞれ58億7,000万ドルと58億3,000万ドル相当の資金が流入した。

テクノロジー部門では29億1,000万ドル相当の巨額の流出が発生し、これは2021年12月以来最大の週間純売上高となった。

工業部門と一般消費財部門でもそれぞれ3億9,700万ドルと3億6,700万ドルの目立った流出が見られた。

世界の債券ファンドは10週連続で需要があり、今週の週間流入額は純額で170億2000万ドルに達した。

世界の短期債券は64億ドルの純流入となり、1月8日以来の1週間で最大の流入額となった。高利回り債券ファンドも31億7000万ドルの大幅な流入となり、7週連続で純流入となった。

商品部門では、金および貴金属ファンドが12億2000万ドルの資金流入を受け、4週連続の流入となった。一方、エネルギーファンドは1億1400万ドルの純売却となった。

新興市場29,575ファンドのデータが明らかになり、株式ファンドには15億2,000万ドルの資金が流入し、3週連続の流入となった。投資家はまた、債券ファンドに16億3,000万ドル相当の純資金を追加し、純購入は9週連続となった。


Bangladesh News/Financial Express 20250308
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/inflows-into-global-money-market-funds-jump-as-us-tariffs-fuel-economic-fears-1741369392/?date=08-03-2025