米中貿易戦争で景気後退懸念が高まり、原油価格が急落

[Financial Express]ロンドン、4月7日(ロイター): 原油価格は月曜日も下落を続け、約2%下落した。米国と中国の貿易摩擦の激化で景気後退による原油需要減退の懸念が高まり、石油輸出国機構(OPEC)が供給増加を準備している。

午後1時03分時点で、ブレント原油先物は1.17ドル(1.78%)下落して1バレル当たり64.41ドル、米ウエスト・テキサス・インターミディエート原油先物は1.17ドル(1.89%)下落して60.82ドルとなった。

ブレント原油とWTI原油の終値安値はそれぞれ62.51ドルと58.95ドルで、2021年4月以来の安値となった。

中国が米国製品への関税を引き上げ、貿易戦争が激化したことを受けて、原油価格は金曜日に7%急落した。投資家は景気後退の可能性を織り込み始めている。先週、ブレント原油とWTI原油はそれぞれ10.9%と10.6%下落した。

「関税政策をめぐる不確実性は依然として非常に大きい。ウォール街の多くの銀行が経済見通しを大幅に引き下げ、景気後退の可能性がはるかに高いと指摘している」とオニキス・キャピタル・グループのハリー・チリンギリアン氏は述べた。「それがまさに市場心理を動かしている」

ゴールドマン・サックスは月曜日、今後12カ月以内に米国が景気後退に陥る確率は45%と予測し、原油価格の見通しを下方修正した。シティとモルガン・スタンレーもブレント原油の見通しを引き下げた。JPモルガンは先週、米国と世界が景気後退に陥る確率は60%と見ていると発表した。

サウジアラビアは日曜日、アジアの買い手に対する原油価格の大幅引き下げを発表し、5月の価格は4か月ぶりの安値に落ち込んだ。「これは関税が石油需要に打撃を与えるという確信の表れだ」とPVMのアナリスト、タマス・ヴァルガ氏は語った。「サウジは、一般の人と同じように、需要と供給のバランスが影響を受けると予想しており、公式販売価格を引き下げざるを得ないということを示している」


Bangladesh News/Financial Express 20250408
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-tumbles-as-us-china-trade-war-fuels-recession-fears-1744042689/?date=08-04-2025