【The Daily Star】バングラデシュ人海外在住者が、愛する人たちがイード・アル・フィトルをより盛大にお祝いできるようにと17.5億ドル(1942億円)送金したため、5月は1カ月として過去最高の送金額を記録した。
5月の送金流入額は前年同月比で22.43％増、前月比で16.64％増となった。これはバングラデシュの弱まった外貨準備高にいくらかの余裕を与えるだろう。
送金流入額が急上昇した理由の1つは、多くの銀行が外貨準備高を強化する目的で競争力のある金利を提供し、送金者を引き付けたからだと、バングラデシュ銀行(BB)のカジ・セヤドゥル・ラハマン常務理事は述べた。
加えて、最近バングラデシュタカの為替レートがドルに対して下落したことが、送金者が法定チャンネルを通じ、苦労して稼いだお金を送ることを促進したという。
5月30日の銀行間為替レートは1ドル 84.50タカ(111.7円)で、前年同期比で1％近く上昇した。
また、BBがある国から別の国へ送金する違法プロセス『ハンディ』に対する監視を強化したことが、送金にプラスの影響を及ぼしたと、トラスト銀行のファルク・マイヌディン社長は述べた。
さらに、中央銀行と商業銀行の両方が、海外で意識向上プログラムを実施したと補足した。
5月の送金により、今会計年度(2018年7月ｰ2019年6月)当初11カ月間の送金流入額は前年同期比11.74％増、155億ドル(1兆7203億円)となった。
経常収支は長期にわたって多額の赤字が続いているが、送金流入で一服するだろう。
5月現在、経常赤字は42.33億ドル(4695億円)で、前年同期比で34.73％減となった。
「赤字はまだ高いレベルにあります」と、BBの職員はいう。多数の銀行は、政府が行う巨大インフラプロジェクトによる高額な輸入費支払いのため、深刻な為替危機に直面しているという。
BBは現在、進行中の銀行の危機を管理できるよう、定期的に米ドルを市場に投入していると、職員は補足した。
Bangladesh News/The Daily Star Jun 4 2019
https://www.thedailystar.net/business/bangladesh-remittance-hits-record-may-2019-1753258
翻訳：吉本
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