【The Daily Star】サラ・フセインさんが家族と一緒に朝食を食べようとテーブルに座ると、背の高いグラスに入った鮮やかな紫色の飲み物が出てくる。
近くの私立学校に通う高校1年生は、1日をカロリーの高いトーストや甘いシリアルではなく、健康的なフルーツスムージーで始める。
「学校へ出かける前に目が覚めます」
健康志向の18歳の彼女は、毎日5つの果物を食べるように心がけているという。
健康上利点があるという情報が溢れかえり、フセインさんのように多く消費者が果物の消費を増やしている。それは輸入拡大に繋がる。
バングラデシュ生鮮果物輸入協会のMd・セラジュル・イスラム事務局長は、国内の果物生産量はあまりにも少ないため、需要を満たすことができないという。消費者は昔よりも多くの果物を消費しているため、国産果物は年間需要の30%しか満たすことができないのだ。
また、バングラデシュでは、マンゴーやジャックフルーツ、バナナ、グリーンココナッツ、グアバ、パイナップル、スイカ、パパイヤなど、特定の果物しか生産していない。
業界関係者によると、西洋文化の露出増加と購買力の高まりから、消費者は現在、より幅広い果物を食べたいと考えているという。
農業振興局(DAE)植物検疫部(PQW)とバングラデシュ銀行がまとめたデータによると、果物輸入は2014-15年度から2018-19年度にかけて72%急増し、59.9万トンになった。
PQWのMd・アズハー・アリ部長は、食習慣の変化や人口と収入の増加のため、輸入品、国産品、両方の果物需要が増加しているとした。その上で、国内への害虫の侵入を防ぐため、植物または植物製品の輸入を規制する責任があると話した。
「以前は主に患者を見舞うときに果物を買いました。現在、ダイニングテーブルでフルーツボウルを見るのはとてもありふれた風景です」
イスラム氏は、果物の需要が毎年5%ずつ増加していると補足した。
PQWによると、果物輸入の85%をオレンジやミカン、リンゴ、ブドウが占めているという。
DAEの関係者によると、ミカンやオレンジなどの柑橘類は、シレット(Sylhet)地域やバングラデシュ南東部丘陵地帯の一部で栽培されている。ブドウも栽培されている。
バングラデシュ統計局のデータによると、2016-17会計年度に3千トンが生産された。
「リンゴ、ザクロ、ナシの生産はありません」
イスラム氏は非伝統的な果物生産は、商業栽培の拡大と共に増加していると補足した。
DAEのシャンディ・ダス・クンドゥ園芸部長は、国内産の果物生産は急増したが、多くの消費者が従来の果物を消費することを嫌がったため、外国産果物の需要が増加したと話した。
「国産果物の栄養価は輸入果物されたものと遜色はないのに、多くの国民は外国産果物を好みます。この考え方を変える必要があります」
しかし、西洋メディアの露出を考えると、国産果物は困難な課題を抱えていると言える。
「ベリーのスムージーが大好きです。ベリーは抗酸化物質と繊維質がたくさんあって、体にとても良いのです」
フセインさんは、輸入された冷凍ベリーやバナナ、ココナッツウォーターのミックスジュースを一息で飲み込んだ。
Bangladesh News/The Daily Star Sep 13 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/fruits-imports-soar-1799257
翻訳:吉本
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