世界競争力指数が低下

世界競争力指数が低下
【The Daily Star】世界経済フォーラム(WEF)の世界競争力指数(GCI)2019によると、マクロ経済の安定性の低下、労働市場の状況悪化、ICT採用の不足、インフラストラクチャの不十分な進歩により、バングラデシュの競争力は低下した。

9日、WEFのパートナーである政策対話センター(CPD)が明らかにしたGCIによると、バングラデシュの位置は2ランク落ちて105位となった。

指数は12のテーマに編成された103指標を通じて、141の国と地域の競争力の展望をマッピングするものだ。

各指標は経済が理想状態または競争力の『最先端』にどれだけ近いかを0から100で示し、100は最適な状況を表す。

幅広い社会経済的要素をカバーする柱は、制度、インフラストラクチャ、ICT採用、マクロ経済の安定性、健康、スキル、製品市場、労働市場、金融システム、市場規模、ビジネスダイナミズム、イノベーション能力の12本から成る。

バングラデシュの競争力は12本中、10本で低下した。

マクロ経済の安定性、労働市場、ICT採用、インフラストラクチャのランクで大幅な低下が見られたと、CPDのコンドカル・ゴラム・モアッザム研究理事は経済記者フォーラムで開かれた発表会で報告した。

バングラデシュのランキングは南アジアのネパールとパキスタンを上回ったが、インドやスリランカに遅れをとった。

他のSaarc諸国のランキングはネパールとスリランカを除き、前年より低下した。アフガニスタン、ブータン、モルディブは競争力調査に参加しなかった。

バングラデシュは、市場規模という1本の柱のみで上位50か国にランクされた。最も弱いのは、ビジネスダイナミズム、労働市場、製品市場、スキルだった。

複雑な行政手続きと弱い企業文化がビジネスダイナミズムを弱めている。

GCI2019によると、現労働力の不十分なスキルと将来直面する労働力の技術課題に対する準備不足が、その他の弱点となっている。

「第4産業革命(4IR)技術への準備不足のため、将来、多数の労働力が負担になる可能性があることを、報告書は示しています。安い労働力の利用可能性の概念は、スキルの観点で見られます」

モアッゼム氏によると、バングラデシュは競争力の観点で4つの課題に直面しているという。

ガバナンス制度改善の欠如、不十分なインフラストラクチャ、金融システム、事業運営は、長年に渡る伝統的な課題だ。

また、4IR技術に対する準備不足、必要な規制フレームワークやスキルの欠如、事業の明確な道筋がないという懸念が浮上した。

さらに、エネルギー価格の上昇、都市計画の失敗、雇用不足、気候変動への適応失敗、工業汚染という新興市場のリスクがある。

「政策立案者や企業が、従来の課題から抜け出すことも、新たな課題に直面する準備もできていません」

単方向のアプローチでこれらの4つの課題に対処するのはうまくいかないと、モアッゼム氏。

「通常のビジネスアプローチでは、バングラデシュの競争力低下を改善する助けにはなりません」

企業の二次データと調査に基づいて作成されたGCI2019は、制度とガバナンスはビジネス競争力の最も弱い分野であり、企業は大半の指標が悪化したことを認識しているとした。

調査には77社が参加した。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star Oct 10 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/bangladesh-slips-global-competitiveness-ranking-1811671
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #世界競争力指数 #世界経済フォーラム #政策対話センター