【The Daily Star】高等教育卒業生の3分の1以上は数年間失業したままで、若者は仕事を見つけるのに苦労している。これは国の教育システムがうまく行っていない証拠だと、世界銀行(WB)は最新報告書で述べた。
「大きなスキルギャップを示しています」
10日、WBがダッカ事務所で『バングラデシュ開発アップデート2019年10月:高等教育とジョブスキル』を発表した。
フルタイムかパートタイムで雇用されている短大卒業生はわずか19%で、ほぼ半数は失業している。
さらに、女性の大学卒業生は卒業後2年で失業する可能性が非常に高く、37%の男性とは対照的に、43%が失業したままであることが明らかになった。
失業者の多くはより高いレベルの教育を追求するが、結果はさまざまだ。
卒業生の追跡調査によると、理工系専門学校卒業生の約75%、短大卒業生の30%、大学卒業生の20%が、1年以上失業していることが判明した。
失業は、高等教育在籍者の3分の2以上を占める付属短大の卒業生にとって、最も大きな問題となっている。
「高等教育卒業生の長期にわたる失業率の高さは、バングラデシュの高等教育機関が学生に教える仕事の即応性とスキルの関連性に関して懸念を引き起こす」
WB報告書はいう。
労働市場調査は、雇用主が一貫して専門家や技術者、管理職などの高度な職種を求めていることを示す。雇用主の約69%が、専門のスキルを持った求職者の不足を訴えている。
バングラデシュの雇用主は、高次の認知スキルとソフトスキルを求めているという。彼らは、現在の仕事環境に最も関連する3つの高次の認知スキルとソフトスキルとして、問題解決能力と独自思考、勤務態度、ポジティブな性格を挙げる。
「だが、これらのスキルを持つ卒業生を見つけるのに苦労している」
理工系専門学校卒業生の雇用者の約80%は、問題解決スキルの訓練が最も必要だと考えている。
同様に大学生や短大生には、情報通信技術や英語、コミュニケーション能力、問題解決能力、チームワークなど、高次思考に関するスキル訓練を強化してほしいと考えている。
「資格のある従業員が少ないため、国内ではこれらのスキルを必要とする仕事の賃金が高くなっている。この不足に対処するには、学術プログラムを改善する必要がある」
一方、雇用された高等教育卒業生は一般的に合理的な給料を獲得するが、大卒、男性が好調だという。
ほとんどの高等教育卒業生は、卒業後1ー2年以内に少なくとも月額1万1千タカ(1万4500円)の収入を得る。この金額は全国の平均月収に匹敵する。
ただし、資格の見返りは均一ではない。
大卒は短大卒や専門学校卒よりも給料がいい。平均すると月あたり2万9932タカ(3万9500円)で、性別による賃金格差はない。
他方、短大卒や専門学校卒の男女賃金格差は、特にフルタイム正社員でない者の間で顕著だ。
【後略】
Bangladesh News/The Daily Star Oct 11 2019
https://www.thedailystar.net/backpage/world-bank-latest-report-one-in-three-graduates-unemployed-in-bangladesh-1812070
翻訳:吉本
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