ジュート輸出に明るさ戻る

ジュート輸出に明るさ戻る

【The Daily Star】ほとんどの輸出商品が横ばいの中、外国で天然繊維ベースの糸と生分解性製品の需要が高まったため、今年度のジュートやジュート製品の輸出に明るさが見えてきた。

輸出促進局(EPB)のデータによると、今会計年度7月から1月期のジュート産業の収益は、前年比21%増、6億200万ドル(668億1417万円)だった。

「これは間違いなく前向きな展開です」
バングラデシュジュート紡績協会(BJSA)のMdザヒド・ミア会長は話す。協会会員は、ジュートやジュート製品の60%以上を輸出している。

ジュートの国内栽培に支えられたこの産業は、衣料品輸出が伸び悩み、輸出収益全体に打撃を与える中、出荷が急増した。ジュートやジュート製品は400億ドル(4兆4395億円)を超える年間総輸出収益の2%を占める。

ジュート製品の国内市場は大きくないため、16万人以上の労働者と数万人の農家からなるジュート産業は輸出に依存している。

ここ数年間、ジュートやジュート製品は、長期にわたる中東での需要減少と、別の主要輸出先であるインドで2017年1月から反ダンピング関税を課されたことで、輸出の変動を目の当たりしてきた。

2012-13会計年度、10億3千万ドル(1143億1661万円)と最高金輸出額を記録したジュート産業は、翌年には打撃を受けた。 2014-15会計年度以降、出荷はゆっくりと回復し始めた。だが、昨会計年度、収益が前年から20%減少したため、再び落ち込んだ。

今年、ジュート製品の需要は、世界的なカーペット産業、特にトルコのカーペット産業が好転したことでわずかに増加したとミア氏。

BJSAによると、トルコはバングラデシュ産ジュート糸最大の消費国で、中国、インド、エジプト、イランがそれに続く。

トルコの景気低迷と通貨切下げにより、これまでジュート糸の需要が急減していたと、カリムジュート紡績社長でもあるミア氏は話す。

「市場が低調だったため、多くの工場は生産を停止しなければなりませんでした」
だが、現在の市場は正常に戻っていると、ミア氏は補足した。

業界関係者は、輸出の回復は、バイヤーの注文を獲得するため、原価または安値で製品を販売しないというコンセンサスに帰因すると話す。

輸出は回復傾向にあるが、業界が損失から回復するにはまだ十分ではないと、ノワパラジュート工場のMAライハン取締役は話した。

ジュート製品の国内市場はあまり拡大していないとするライハン氏は、ジュート工場は特定商品のジュートバッグによる必須包装についての法律の恩恵を十分に受けていないと補足した。

Bangladesh News/The Daily Star Feb 10 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/jute-bright-spot-export-basket-1865752
翻訳:吉本

バングラデシュ #ニュース #ジュート #カーペット #輸出