ロックダウンした街

ロックダウンした街

【The Daily Star】ダッカ住人にとって、本当に前例のないことだ。

コロナウイルスの拡散を遅らせるために課された10日間のロックダウンの初日、目覚めた市民はかつてない景色を目にしたことだろう。

通常であれば混乱と騒音にあふれる首都が、不気味な沈黙に包まれていたのだ。ぶつかり合うように進む乗り物、過密な路地、人が溢れる歩道、道端にある茶店、混雑するモスク…、人口2千万都市の特徴が全て消えた。

ほぼ全ての都市民は屋内にとどまり、一握りの市民だけが緊急の用事で外出した。

いくらかの台所市場や食料品店を除き、すべての市場やモール、商業施設、工場、大半のレストランは閉鎖された。

静かな道路に公共交通機関は見当たらない。クラクションの不協和音も聞こえない。時折、人力車のベルだけが静けさを突き破る。

賑やかなバスターミナルや駅には誰もいない。すべての建設活動も停止したままだ。

不気味な静けさは夕方に強まり、夜にピークに達した。

国内のほとんどの場所で、状況は似たようなものだった。ハイウェイを走る車はなく、警察が店や地方市場を閉鎖し、あらゆる種類の集まりを分散させた。

「ゴーストタウンのようで怖い、こんなダッカを見たことがありません。これからどうなって行くのか、まったく予測できません」
午前10時30分、ダッカ市西ラザバザール地区に卵を買いに来たモアゼム・ホセインさんは、本紙に不安そうな表情を見せた。

警察や軍はコロナウイルスに対抗する措置の一環として、市民を屋内にとどまらせ、社会的隔離を徹底するため、通りをパトロールした。外出する市民を見かけたら理由を尋ねていた。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star Mar27 2020
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/stillness-shutdown-1886455
翻訳:吉本

バングラデシュ #ニュース #コロナウイルス #ロックダウン #ダッカ