帰国者の雇用創出

帰国者の雇用創出

【The Daily Star】新型コロナウイルス流行により世界的な景気減速が進む中、海外での雇用が急激に減少している。今後数カ月で数十万人の移民労働者が帰国する可能性が高く、バングラデシュは大規模な雇用創出の課題に直面している、と専門家は述べた。

移民労働者が多いペルシャ湾岸や東南アジアの外交官によると、これらの国で働く1千万人以上の労働者のうち800万人が、この2、3カ月で失業したという。

契約書がなく日雇いで働く労働者は、失業や収入ゼロの日が続き、より困難に直面する。彼らはバングラデシュ使節団や地元の慈善団体の食糧援助に依存している。

当局は、推定15%のバングラデシュ人移民労働者が契約書のない働き方をしているとみる。彼らは新型コロナウィルス感染拡大防止のため、各国で強制的に実施されたロックダウンで最初に影響を受けた。

アラブ首長国連邦(UAE)やクウェート、オマーン、バーレーン、カタールは、すでにバングラデシュなどの南アジア諸国に対し、刑務所や強制送還センターの移民を帰国させるよう要請した。クウェートなど一部の国は、契約書のない移民がペナルティなしで帰国することを許可する恩赦を宣言した。

AKアブドゥル・モメン外相は、中東からここ数週間で、契約書のないバングラデシュ人移民約4千人が送還され、今後数週間でさらに2万9千人が帰国する見込みだと述べた。

アラブ首長国連邦は、民間企業で失業した移民はそれぞれの国に帰国すべきであり、この命令に従わない国との労働関係を見直すと脅した。

【政府の取組み】
この状況に警鐘を鳴らす政府は、主に中東11カ国のバングラデシュ使節団に対し、移民が解雇されないようにホスト国との外交努力を続けるよう指示した。

他に選択肢がない場合、政府は解雇された移民労働者が少なくとも6カ月分の賃金を得られるよう確認する必要がある。また、イスラム諸国会議機構(IOC)に対し、移民労働者のための基金を創設することを強く求めた。

モメン外相は、経済減速が迫る中、非同盟運動(NAM)諸国のトルコやインドに対し、移民を保護するための世界的なコンセンサスを作るよう要請した。

「これは深刻な問題です。ホスト国、送り出し国双方が開発パートナーであるため、移民労働者を保護するよう友好国に求めます」

エコノミストやバングラデシュ外交官は、グローバルコミュニティからの反応はパンデミックの長さに依ると述べた。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star May 15 2020
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/job-creation-tall-order-ahead-1902796
翻訳:吉本

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