速効型インスリン発売

速効型インスリン発売

【The Daily Star】デンマークの大手製薬会社ノボ・ノルディスクは17日、急速な都市化とライフスタイルの変化で、糖尿病患者数が急速に増えているバングラデシュ市場で、世界一速効性のあるインスリンを発売した。

この速効型インスリンは、短時間作用型のヒト型インスリンの4倍、従来の速効型インスリンの2倍の速効性を発揮する。

同社の声明によると、1型糖尿病と2型糖尿病患者にも使用できるという。

バングラデシュ糖尿病協会(BADAS) のAKアザド・カーン会長がノボ社の幹部らと共に、ダッカのインターコンチネンタルホテルのイベントで発表した。

新しいインスリンは、妊娠中や授乳期間中も使用できる。

「糖尿病の人は、食事時の血糖値をコントロールするのに苦労することがよくあります。これはとても大変で、上手くいかなければ壊滅的な合併症を引き起こす可能性があります」
カーン氏は述べた。

インスリンは、低血糖や他の糖尿病関連の症状を抑え、コントロールすることができる。

ノボ・ノルディスクは1958年以来、バングラデシュにあるので、国内でインスリンが不足したことはなかった。だが、金銭問題のため、買うことができない人もいたという。

問題をよく認識していないため、糖尿病患者の約50%はまだそれとは診断されていないと、カーン氏は補足した。

【中略】

ノボ・ノルディスクは糖尿病ケア製品では世界第1位だと、バングラデシュノボ社のミハイル・ブリシウ社長は述べた。

現在、80カ国と提携し、170カ国で製品を販売している。1923年設立のノボ社は、世界中で約4万3500人が働いているという。

バングラデシュは世界で10番目に糖尿病患者が多い国で、2019年には成人の11人に1人が糖尿病を患っている。

ミハイル氏はバングラデシュの成人人口の830万人、9.2%が糖尿病で、昨日時点で400万人の患者がいると述べた。

また、2045年までに約1500万人の成人が糖尿病になる可能性があり、2019年には糖尿病の治療に約5.35億ドル(593.8億円)が費やされたという。

ノボ・ノルディスクは、トランスコムグループのエスカイェフ製薬と提携し、2012年からバングラデシュでインスリンを製造している。流通部門はトランスコム配送社が担い、全国に流通させる。

ノボ・ノルディスクの医療・品質責任者モハンマド・マウブーブル・ラーマン氏や商務責任者のMdタンビール・サジブ氏らも、イベントに出席した。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 18 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/novo-nordisk-launches-worlds-fastest-acting-insulin-bangladesh-1963241
翻訳:吉本

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