BSTIもハラル認証発行

BSTIもハラル認証発行

【The Daily Star】バングラデシュ規格試験機関(BSTI)は輸出を促進するため、加工品、特に加工食品にハラル認証を発行する。

BSTIは、主に食品を中心とした国内産製品にハラル認証を与えるバングラデシュで2番目の組織となる。これまで、イスラム財団が証明書を発行してきた。

工業省に属するBSTIは先週、1989年策定のBSTI規則にハラル認証の規定を追加した。今後、イスラム法に沿った加工品、化粧品、医薬品、その他の加工品やサービスに対し、ハラル認証マークを発行する。

BSTI認証マーク担当のMdリアズル・ホック副理事によると、ハラル認証マークの提供は加工食品の輸出を促進するためだという。

「まず加工食品と化粧品に対し、ハラル認証を発行する予定です。BSTIは国際標準化機構との関係で知られていますので、このハラル認証が世界的に受け入れられると信じています」

特に中東やイスラム教徒の多い国への輸出に弾みをつけることが目的だが、国内市場向け企業にもハラル認証を発行する予定だと述べた。

イスラム財団は、2007年から中東を中心とした国際市場への加工食品出荷を支援するため、国内製造業者にハラル認証とロゴを発行してきた。

世界的に見るとハラル商品の市場規模は1兆ドル(110兆円)を超えており、イスラム財団はこれまで130社の700以上の商品に対してハラル認証を発行してきたと、ハラル認証を担当するアブ・サレハ・パトワリ副理事は述べた。

ハラル認証を取得後、40社以上が少なくとも35カ国に製品を輸出したという。そのうえで、「BSTIにはハラル認定証明書を発行する権限はありません」とした。

BSTIのホック氏は、この件に関してのコメントを拒否した。

ボンベイ・スイーツ(Bombay Sweets & Co Ltd)のクルシド・アーメド・ファルハド国際事業部長は、認証は1つの組織で対処したほうがいいと述べた。

プラン(Pran)RFLグループのカムルッザマン・カマル販売部長は、特にイスラム教徒(ムスリム)の多い国では、製品を輸出する際にハラル認証が必要な場合があるという。

「また、いくつかの非イスラム国でもハラル製品を求める層があり、その場合にもハラル認証が必要になります」

バングラデシュには以前認証機関がなかったため、プランRFLグループは通常はマレーシア・イスラム開発局のハラル認証を利用しているという。

イスラム財団が認証を導入したときも、複数の製品で認証を取ったとカマル氏。

「BSTIでも認証が始まります。当局が国内でこうした支援を広げれば、間違いなくこれまで以上に良くなるでしょう。世界的に認められれば、輸出の際に認証が大変役立ちます」

バングラデシュ農産物加工協会のMdイクタブル・ホック事務局長によると、バングラデシュは2020-21会計年度、約10億ドル(1100億円)のハラル製品を出荷、そのうち約70%がムスリム主体の国への輸出だという。

STIがハラル認証を発行すれば、ムスリムが多い国で有利になると、ホック事務局長は述べた。

BSTIの通知によると、認証及び更新料は、小企業では1千タカ(1296円)、中企業では3千タカ(3887円)、大企業では5千タカ(6479円)となる。

認定証明書は3年間有効で、期間満了後、更新申請ができる。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 14 2021
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/bsti-too-will-issue-halal-certificates-2175411
翻訳編集:吉本

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