
【Financial Express】AHMムスタファ・カマル財務相は、新型コロナウィルスパンデミックの中、10月15日まで、少なくとも28万4千人のバングラデシュ人労働者が、海外の職場へ向けて出国したと述べた。
海外の職場へ向かった労働者数は、昨年同期に比べて26%増加したという。
「これは送金の流入についてあまり心配する必要がないことを示しています。帰国した労働者が最短で海外へ戻ることができるよう、政府は支援してきました」
また、10月15日までに、19万5698人のバングラデシュ人労働者が世界各国から帰国したことを明らかにした。
カマル氏は21日、世界銀行とIMFの年次総会の一環として行われたテレビ円卓会議で、このことを伝えた。
世界銀行などの機関は新型コロナウィルスの影響を考慮して、バングラデシュなど世界各国への送金が減ると予測しているとしたカマル氏は、「しかし、このシナリオは我々にとってはるかに楽観的であることを皆さんと共有できることを嬉しく思います」と述べた。
また、バングラデシュへの送金は常に上昇傾向で、最近はそれが加速しているとした。
「私たちは2019-2020会計年度、182億ドル(2兆200億円)という過去最高の送金を受取りました。現20-21会計年度第1四半期の送金額は、政府の2%の直接現金インセンティブ政策のおかげで67.1億ドル(7447.2億円)と、前年同期比49%増を記録しました。送金額は全く減少しておらず、むしろ大幅に増加しています」
さらに、4月~5月にかけての新型コロナ休業中、政府は帰国した労働者に130万ドル(1億4428万円)のフードスタンプを含む社会保護プログラムを実施したと述べた。
「海外で仕事を失った労働者は、8300万ドル(92.1億円)の予算で実施しているリハビリプログラムに参加しているほか、他の社会保護スキームにも含まれます」
政府は今年度、将来の潜在的な外国人労働者を対象とした特定の社会保護スキームとして、2.4億ドル(266.4億円)を割り当てた。
カマル氏は、新型コロナウィルスショックを克服するため、潜在的な労働者がより迅速な方法で海外で働くことができるようにする「雇用創出プログラム」が、4つの専門銀行を通じて実施されるとした。
国の経済を前進させるため、世界銀行からの継続的な支援を求めるカマル氏は、経済の全体的な好転に貢献しているバングラデシュ人を認識し、評価を与えるよう要請した。
Bangladesh News/Financial Express oct 21 2020
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/284000-expats-go-abroad-by-october-15-finance-minister-says-1603296614
翻訳:吉本