
【The Daily Star】コロナ禍による遅延にもかかわらず、日本は、バングラデシュ初のメトロ鉄道が今年中に運行されることに期待を示した。
「MRT6号線の年内運行開始予定を、皆さんと共有できることを嬉しく思います」
伊藤直樹駐バングラデシュ日本大使は7日、新年メッセージで述べた。
日本はMRT6号線に28億ドル(3107.6億円)の資金を提供している。このウッタラーモティジール間20.1kmの路線が開通すれば、1時間あたり6万人の乗客を運び、少なくとも2時間かかる移動時間を36分に短縮する。
日本はこの他、ダッカ大規模高速鉄道、ダッカ空港第三ターミナル、マタルバリ深海港などの巨大プロジェクトにも資金を提供している。
プロジェクトの実施機関であるダッカ高速輸送社(DMTCL)のMANシディック社長によると、MRT6号線の進捗率は昨年12月時点で55.19%だという。
ウッタラーアガルガオ間の第1期は78.38%、アガリガオーモティジール間の第2期は9.47%の進捗状況だと、7日、シディック氏はダッカ高速輸送社での記者会で語った。
第1期の高架橋11.73kmのうち11.30km分は完成し、残りは今月中に完成する予定だ。
パンデミックがより悪い方向に転じない限り、12月までにレールを敷くことは可能だと、シディック氏は補足した。
1月3日、オバイドゥル・カデル運輸相は、プロジェクトは来年6月までに完成するとの見通しを記者団に語った。
シディック氏は記者団から全ルートを一度に開通させるつもりか、部分的に開通させるつもりかと問われ、全ルートの開通を目指していると答えた。
「アガルガオにはクロスオーバー(方向転換に必要な装置)があるので、ウッタラ-アガルガオン間の開通は可能です」
別の質問に対してシディック氏は、チームは今月、発注した5組の電車を検査するために日本を訪問することになっていたが、日本政府が1月31日まで旅行制限を課したため、計画を延期しなければならないと答えた。
そのうえで、日本が制限を延長した場合、第三者を雇用して検査する可能性もあるとした。
当初、MRT6号線プロジェクト実施期間は2012年から2024年とされていた。
しかし、シェイク・ハシナ首相が、ウッタラーアガルガオ間を2019年までに、アガルガオーモティジール間を2020年までに開通させるよう指示した。
その目標達成に失敗した当局は、2019年5月、独立50周年を祝う今年12月16日に「早期試運転」を行うと発表した。
[日本大使の新年メッセージ]
2020年は世界の健康や経済にとって異例の年だった。だが、パンデミックにもかかわらず、日本はバングラデシュに対して新型コロナ対策の支援を行うなど、二国間関係はより強固なものになった。
また、昨年8月に32億ドル(3551.6億円)超の融資パッケージにも署名し、巨大プロジェクトは大きな遅滞なく進展している。
日本はバングラデシュの発展に貢献できることを誇りに思うとともに、2021年にはパンデミックによる困難を超えた新たなパートナーシップが構築されることを期待している。
Bangladesh News/The Daily Star Jan 8 2021
https://www.thedailystar.net/backpage/news/dhaka-metro-rail-rollout-likely-year-2024141
翻訳:吉本