バングラデシュの経済回復

バングラデシュの経済回復

【The Daily Star】新型コロナウィルス感染者が急増しているにもかかわらず、インドを除く南アジアでは予想を上回る輸出と送金があるため、バングラデシュを中心に経済が回復している。13日、国際通貨基金(IMF)が述べた。

IMFはバングラデシュの2021年のGDP予測を、昨年10月の4.4%から5%に修正した。春季総会では来年の経済成長率を7.5%と予測した。

バングラデシュ銀行(BB)のデータによると、現会計年度当初9カ月間(7ー3月)の出稼ぎ労働者や外国在住バングラデシュ人による送金は186億ドル(2兆644億円)で、前年同期比35%増となった。

また、輸出促進局(EPB)のデータによると、7-3月期の輸出は全体として昨年同期の水準を若干下回ったものの、出荷額は前年同期比13%増の37億ドル(4106.5億円)に達した。

IMFはこのパンデミックにより、アジア太平洋地域ではかつてないほどの生産高の損失が生じていると指摘する。

「損失額は封じ込め政策の厳しさと有効性、観光業や接触機会の多いサービスへの依存度、政策支援の度合いなどにより、国によって大きく異なってます。最も被害が大きかったのは太平洋諸島の複数の国でした」
IMFアジア太平洋局のジョナサン・D・オストリー副局長は記者会見で述べた。

現在は回復傾向にあり、一部の国ではパンデミックが後退しているものの、その他の国では第2、第3波が広がり、特にインドやASEAN諸国の一部でその傾向が顕著だという。

「モルディブ、ネパール、スリランカの見通しは、観光業の低迷と限られた政策の影響を受けています」

IMFは今年のアジアの地域成長率は7.5%をわずかに上回ると予測している。

オストリー氏は、アジアの回復には公的支援から民間需要へのスムーズな移行が必要だとした。

「2020年は歴史的に前例のない景気刺激策を実施しましたが、今年も域内の財政政策がその役割を果たし、そのスタンスは域内で支持的に推移すると予想されます」

IMFは民間需要が回復するまで、脆弱なグループを対象とした緩和的な財政支援を提案した。

Bangladesh News/The Daily Star Apr 14 2021
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/economic-recovery-bangladesh-leads-the-way-south-asia-2077561
翻訳編集:吉本

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