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ラジシャヒ管区ボグラ(Bogra)県アダムディギ(Adamdighi)郡ナシュラトプールユニオンにあるシェハリ(Shehari)村、ドゥムリ(Dumuri)村では、他者の支援なしで収益を上げられる自家経営の方法を見出した。
住民らは45年にわたり、割れたガラス瓶やコップ、板、その他諸々を使い、ガラス製玩具やホメオパシー薬の瓶を製造する。
このビジネスは45年前にわずか1千タカ(1303円)の投資で始められ、村の社会経済的地位を変化させた。創業者の1人であるムド アクバル アリさん(62)によると、現在は年間3億タカ(3.9億円)の売り上げがあり、2千人分の仕事を生み出しているという。この仕事の大部分は女性や10代の少年少女たちだという。
ホメオパシー薬の瓶は高品質、低価格、耐久性のため、高い需要がある。近隣諸国に輸出する可能性もあり、政府は支援を行うとともに条件の良い貸付を行うべきだとアクバルさんはいう。
シェハリ村や近隣の村々には400近くの小規模な家内工業があり、国内の瓶市場の75%をカバーする。
シェハリ村の卸業者ハシェム アリさん(40)はおよそ12年間、卸市場に商品を販売しており、年間10~12%程度の利益を得る。
「私は3万タカ(39067円)の投資でビジネスを始め、今では資本金が25万タカ(32.6万円)まで増加しています」
ハシェムさんは言う。ハシェムさんはクルナ(Khulna)やジェソール(Jessore)、シレット(Sylhet)、バングラデシュ南部で瓶を販売している。
ハミド サキデルさん(58)は独立以来、日雇い労働者として家内工業で働いている。
「この仕事に携わる前は無職でした。しかし今では1日300タカ(391円)以上稼げます」
ハミドさんはその稼ぎで土地8デシマル(0.08エーカー)を買い、息子のアラルさん(23)の教育費にも充てている。アラルさんはカレッジに通う傍ら、同じく瓶製造業で働いている。
アレヤ ベグムさん(40)は20年間この業界で働いている。
「稼いだお金で農地を買い、家を建てました。ガラス瓶の製造工場で数年働き、山羊を4頭飼いました。娘が結婚した時には7万タカ(9.1万円)を出しました」
ビカシュ ロイさん(20)はガラス工場でおよそ6年間働き、アレヤさんと同様の稼ぎを得ている。彼は毎週、家族に500タカ(652円)提供する。
「この仕事に就く前は私は無職で、お金は家族に頼らなければなりませんでした」
ロイさんは話す。
正式な訓練を受けることなく、彼らは毎日300万個の小型や中型薬瓶を製造する。彼らは政府に対し、産業の発展のためにこの地域の交通網の整備と条件の良い貸付を行うよう訴える。
アダムディギ郡ガラス工場組合のソライマン アリ顧問によると、多数のガラス工場が村の中に設けられ、現在までに5千人が仕事を得ているという。工場では政府による財務支援を必要としている。
ドゥプチャンチア(Dupchanchia)郡の社会福祉局員シャージャハン アリ氏によると、政府は小規模工業や家内工業に従事する人々を支援する貸し付けの提供に興味を持っているという。貧しい人にはビジネス改善のため、財務支援が与えられるだろう。
The Daily Star Aug 07 2016
http://www.thedailystar.net/country/broken-glass-recycling-creates-2000-jobs-1265740
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #ガラス #リサイクル
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