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イードの際、犠牲動物の皮を高値で買った生皮商人たちは、塩の高価格やなめし革職人から安値を提示されたことで損失がかさむかもしれない。
卸業者の"シンジケート"やなめし革工場の経営者たちが生皮の価格低下の原因であると、ダッカ県生皮商人組合のロビウル アラム事務局長は話す。
卸業者たちはなめし工場の経営者と共謀し、塩で加工した生皮に対して平方フィート当たり30-40タカ(39-52円)の価格を提示しているが、これは商人たちが費やした金額の平方フィート当たり40-50タカ(52-65円)よりも低い。
この共謀のせいで、季節商人のほぼ全員が損失を被る羽目になったとアラム氏。
「生皮を買ったことで、資本のほぼ半分を失った多くの季節商人たちと話をしました」
アラム氏はバングラデシュ精肉商組合の事務局長でもある。
アラム氏は、政府が先週行なった生皮の価格を固定した会議に自分たちを呼ばなかったと非難した。
この部門の主要な3商業団体、バングラデシュ完成皮革・皮革製品・靴輸出業者組合、バングラデシュなめし革組合、バングラデシュ皮商人組合がダッカ(Dhaka)で、牛の生皮の価格を平方フィート当たり50タカ(65円)に固定した。これは過去6年間で最も低い価格だ。
国内の他の場所では牛の生皮価格は40タカとなる。ヤギ皮の価格は平方フィート当たり20タカ(26円)に固定された。
季節商人だけでなく、国内の小規模商人たちも、値上がりを期待して皮をより高い値段で買っていた。
だがなめし革業者は先週告知された価格が上昇することを望んでいないため、商人たちは損失を出すことになるかもしれない。
3団体のリーダーたちは国際市場の低価格や塩の高価格、輸入国の通貨切り下げ、なめし革工場が抱えている生皮の現存在庫を非難し、今年の価格を擁護した。
「皮商人たちは今年のビジネスが不確かな状況です」
ロングプール皮商人組合のハルン ウル ラシド会長は話す。
ミルプール(Mirpur)のカジパラ(Kazipara)住人マーブブール ラーマンさんは、中型牛の未加工皮を地元の商人に1千タカ(1300円)で売った。
ジャマルプール(Jamalpur)の政府職員ライス ウディンさんは、解体した牛の生皮を売り、肉4モーンドよりも高額な1600タカ(2080円)を得たという。
ジャマルプールのサリシャバリ(Sarishabari)の季節皮商人モハマド サッタールさんは、塩処理された生皮1500枚を、1枚あたり1100-1200タカ(1430-1560円)で買ったという。
生皮の価格はそれほどでもなかったが、塩の価格や労働代が総額を増大させたとサッタールさんは話す。
ディナジプール(Dinajpur)皮商人組合のアクテール アジズ事務局長によると、牛の皮1枚を保存するのに約6-7キログラムの塩を使うという。
最近は生産量が少ないため、塩価格は大きく値上がりした。
イード アル アドハー(Eid-ul-Azha)前の週には、塩の価格は1袋74キロ当たり1300-1400タカ(1690-1820円)だったが、昨年は700-750タカ(910-975円)だった。だがイード当日に価格は2千タカ(2600円)にまで上昇したという。バングラデシュ皮商人組合のデルワール ホサイン会長は話す。
昨年の塩処理した牛皮の平方フィート当たりの価格は、ダッカでは50-55タカ(65-71円)、国内の他地域では40-45タカ(52-58円)だった。生皮商人たちはこの価格が今年も続くことを求めていた。
一方バングラデシュ完成皮革・皮革製品・靴輸出業者組合前会長のティプ スルタン氏によると、多くのなめし業者は昨年仕入れた分に大量の売れ残りを抱えているという。
「まだ30%の在庫を抱えています。ですから、今年の必要な皮は30%少なくなります」
スルタン氏はベンガルレザーコンプレックスの社長でもある。
スルタン氏はなめし業者と卸業者との共謀を否定した。
生皮が昨年よりも30%以上安い価格になれば、国外に密輸されると生皮商人たちは話す。
ある生皮商人が地元のニュース局に話したところによると、既にインドから商人が来ており、平方フィート当たり100タカ(130円)の価格を提示したという。
生皮商人組合のアラム氏によれば、インドでは生皮の価格は平方フィート当たり60-90タカ(78-117円)だという。
国境警備隊(BGB)バングラデシュ北部方面の大隊指揮官ザヒド ハサン氏によると、BGBでは生皮の密輸を防止するよう警戒態勢を取ったという。
BGB第21大隊の部隊長アリフル ラーマン氏によると、ドウラトプール(Doulatpur)やベナポール(Benapole)を含む国境地帯では、非常警報が発令されたという。
「BGBの隊員は既に国境パトロールを始めています」
アリフル氏は話す。
バングラデシュなめし革組合のシャヘーン アーメド会長によると、団体はまだ生皮の購入を始めていないという。
「我々は来週から購入を始め、今後2ヶ月間購入を続けるつもりです」
なめし業者たちは1千万枚の生皮の仕入れを目標としているとシャヘーン氏は話す。うち550-600万枚は牛の皮、30-35万枚はヤギやバッファローの皮になるという。
イード アル アドハーで集められる分は、バングラデシュの皮の年間供給量の半分を占めるという。
家畜局の匿名希望の上級職員によると、今年は国内で約1050万頭の牛やヤギ、バッファローが解体されたという。
この職員によると、今年のイードで解体された動物数がこれまで以上に多かったのは、人々の購買力増加や動物の入手しやすさ、イード前日に動物の価格が低かったことが主な理由だという。
皮革部門は衣料品に次いで2番目に大きな輸出収益を出す部門だ。
輸出促進局によると、バングラデシュは2015-16会計年度に11.6億ドル(1182億円)相当の皮革や皮革製品を輸出し、昨年の輸出額は11.3億ドル(1,152億円)だったという。
(ベナポール特派員も本記事の執筆に協力した)
The Daily Star Sep 16 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/rawhide-traders-run-losses-1284943
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #イードアルアドハー
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