象救出に向けて

象救出に向けて

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6月27日、インドからバングラデシュに流れてきた野生の象は、ジャマルプール(Jamalpur)の中州地帯で救出され次第、ガジプール(Gazipur)にあるボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブ・サファリパークに移送される見通しだ。

森林局員や獣医から成るバングラデシュとインドの合同救助隊は昨日、ほぼ1日を通して象を追いかけた。だが象を鎮静させるための適した場所には着けなかったという。

「象は何日もの間水の中を移動し続けているため、救出次第ガジプールのサファリパークに移送し、診察と治療を行います」
森林局のアシム クマル マリック野生動物監察官は話す。

「その後、象をどの場所で解放するかを決定します」
アシム監察官は2週間以上にわたりこの象を見守っている。

救助隊は昨日も象を救出できなかった。象が水中から出てこなかったためだが、これは近くにいた多数のやじ馬たちに気付いたためだと思われる。

「象が一度でも乾いた場所に出てくれれば、我々は象を鎮静させ、トラックでサファリパークまで運ぶことができます」
アシム監察官は言う。

前日午前10時30分、ジャマルプールのサーキットハウスで記者会見が開かれ、救助隊のインド側隊員の1人元森林保安員のリテシュ チャンドラ バッタチャルジー氏は、洪水に襲われたジャマルプールの中州地帯から重さ4トン近くもある象を救出することは困難であると話した。

「象が長時間乾いた場所にとどまってくれなければ、救出作戦には入れないでしょう」

「ですから、救出作戦を開始するにはいくらか時間がかかると思われます」

「適切な状況が訪れ次第、象を鎮静させてトラックに乗せ、ボンゴボンドゥサファリパークに連れていくか、シェルプール(Sherpur)のガジニ地区に連れて行き、インドのメーガーラヤ(Meghalaya)州にあるガロ丘陵地帯に放します」

インド側隊員の他の2人は、ゴアルパラ(Goalpara)県森林局のスレマン ウディン チョウドリー氏、獣医学のKK サルマ教授だ。

救助隊は住民に対し、救出作戦の妨げとなる可能性があるため、象の近くに集まらないよう訴えた。

この野生の象はアッサム(Assam)で群れからはぐれ、6月27日にはブラマプトラ川の流れに乗ってクリグラム(Kurigram)県チルマリ(Chilmari)郡にたどり着いた。

バングラデシュへの"入国"後、象は川に沿って39日間、300キロメートル以上を移動している。

この間、象は必死になって移動しているように見受けられた。

現在はジャマルプール県マダルガンジ(Madarganj)郡の中州地帯にいる。

The Daily Star Aug 06 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/efforts-rescue-elephant-1265176
翻訳:長谷川

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