合併にゴーサイン

合併にゴーサイン
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高等裁判所は昨日、ロビとエアテルが待望する合併に許可を出し、国内で第2位の携帯電話会社誕生への道を開いた。

ロビの声明によると、提案した合併は今年の第4四半期までに完了する見込みだという。

バングラデシュ通信規制委員会(BTRC)のカンダケール レザ エ ラキブ弁護士によると、ロビはイード休みの1週間後に命令内容の認証謄本を受け取り、1ヶ月以内に商業登記所に申請することになるという。

「その間、ロビは裁判所命令の謄本に従ってあらゆる業務を行うことができます」

合併後の企業はロビの親会社アシアタが68.7%の株式を保有し支配権を得る。バールティ・エアーテルが25%、アシアタ以前のパートナーであるNTTドコモ日本が6.3%を保有する。

マレーシアに拠点を持つアシアタは現段階でロビの株式91.59%を保有し、NTTドコモが8.41%を保有している。

合併企業はロビのブランド名を引き継ぐ。


ロビの最高執行役員兼人事担当のマティウル イスラム ノウシャド氏は話す。
「合併の提案が国内の通信部門の健全な競争風景を保証するため、間違いなく正しい歩みであることを願っています」

この提案は政府のデジタルバングラデシュ構想をより大規模で実現することに貢献するとノウシャド氏。

「我々はお客様を中心に据えた企業として、大いに強化されたネットワーク許容量を持ち、さらに多くの加入者にサービスを提供できることをうれしく思います」

合併企業は合併料10億タカ(13億円)を支払う必要がある。

合併費用に加え、エアテルが保有していた2G帯域について、今後4年間ロビが使用する分は各メガヘルツごとに3億3800万タカ(4億4500万円)を支払うことになる。

エアテルは15メガヘルツを保有しており、合併後のロビがその全帯域を使用したければ50億7千万タカ(66億8千万円)をBTRCに支払わなければならない。

エアテルの5メガヘルツ帯については、合併後の使用に対する料金は適用されない。

合併後は帯域が39.8メガヘルツとなる。これは各携帯電話会社の中で最大だ。市場リーダーのグラミンフォンは現在、3つの異なる周波数帯に32メガヘルツの帯域を保有する。

ロビは帯域料と合併料を分割払いにするよう求めた。裁判所はこの議題をBTRCに送り、決定を仰いだとラキブ弁護士はいう。

裁判所はさらに関係当局に対し、ロビで働く意思がない従業員向けの自主退職制度を保証するよう指示した。

ロビとエアーテルは2015年8月末と今年の1月28日、合併可能性について討論を行い、親会社が協定に調印した。

7月31日、シェイク ハシナ首相は合併案を承認し、その後裁判所に提出された。

合併すれば加入者数ではグラミンフォンに次ぎ、国内第2位の規模となる。

7月時点でグラミンフォンのアクティブなSIMは5630万件だ。ロビとエアテルは合わせて3620万件のアクティブ接続を持ち、バングラリンクは3140万件を持つ。

7月末の市場シェアはグラミンフォンが43.66%、ロビとエアテルは合わせて28.05%、バングラリンクは24.32%だ。国内のアクティブ接続総数は1億2890万件となる。

エアテルの局番"016"は合併から1年で消える。現在のエアーテル加入者にはロビが使用している局番"018"が与えられる。

BTRCの年次報告によると、2013-14会計年度の祖利益はロビが467億2千万タカ(615億3千万円)、エアテルは171億3千万タカ(225億6千万円)だったという。ロビはここ3年間連続で黒字を記録する。

エアテルは2010年、ワリドテレコムの株式の70%を取得してバングラデシュに参入した。2013年には残り30%の株式を取得した。エアテルのライセンスは2018年で失効する。ロビは1997年にアクテルという名前で操業を開始した。ロビは2011年、最初の15年間のライセンス期間が満了した後、ライセンスを更新した。

The Daily  Star Sep 01 2016
http://www.thedailystar.net/business/telecom/court-clears-way-robi-airtel-merger-1278619

翻訳:長谷川

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