WHOから表彰受ける

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10年前、世界保健機関(WHO)東南アジア地域の子ども死亡率はWHOの世界6地域のうちで最も高く、母体死亡率は2番目に高かった。

だが政府の継続した努力や時宜を得た介入、国民認識の成長で、この地域はここ数年間世界平均よりも良い結果を出している。

WHOによれば、東南アジア地域では1990年から2015年の間、母子死亡率は69%低下(6地域の中で最大)し、5歳未満の子どもの死亡率は64%低下した。

WHOは火曜日、スリランカのコロンボで開催中の5日間の会議、東南アジア地域委員会会議で、バングラデシュを含むこの地域の11ヶ国すべてによる努力を表彰し、各保健大臣に表彰状を手渡した。

表彰状は母体や新生児の破傷風の排除成功に対して贈られた。WHOの用法では排除(elimination)とはその病気が完全に消滅したことではなく、設定した目標の達成を意味する。

バングラデシュのザヒド マレク保健担当国務大臣は、WHO事務局長のマーガレット チャン博士、地域事務局長のプーナム ケトラペル シング博士から表彰を受けた。

WHOのデータによれば、バングラデシュの出生数10万件に対する母体死亡率は2000年の399件から、2015年には176件にまで低下しており、これは地域で4番目に大きな低下だという。

同じ期間、5歳未満の子ども1千人当たりの死亡率は88人から約38人に低下した。また新生児死亡率は42人から23人に低下した。

母親の妊娠中、熟練した医療従事者が看護をするケースが増えてきていることが理由の一つだ。

WHOの国別統計によれば、昨年は出産の42%でそのような熟練した専門家の看護があったという。この数字は2007年の18%から上昇した。

生殖や母体、新生児、子どもに対する医療保障がもう1つの理由だ。

過去5年間、子どもの予防接種と家族計画の適用範囲はそれぞれ94%と73%に届いた。これは地域の中で最も高い数字だ。

だがバングラデシュと、世界人口の26%で、年間出生数の36%を占めるといわれるWHO東南アジア地域には課題も残る。

地域単位の母体や子どもの死亡率の低下はまだ、ミレニアム開発目標(MDGs)の母体死亡率75%減少と、子ども死亡率の67%減少には届いていない。

The Daily Star Sep 08 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/bangladesh-gets-un-recognition-1282585
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #死亡率