始めていい状況ではない

始めていい状況ではない
【Financial Express 】国連機関はロヒンギャ帰還の二国間協定を称賛したが、ラカイン州の状況はまだ帰還を始めていい状況ではないと強調した。

「帰還協定は正しく、バングラデシュは褒められるべきです。ですが、暴力はなおも続いています」
国連児童基金(ユニセフ)のジャスティン・フォーシス事務副局長は25日夕方、市内のホテルで記者団に話した。

また、ラカイン州の安全保障問題への対処に加え、キャンプにいる人々の命を救うため、雨季の前に総合的で確かな取り組みを倍増する必要性を強調した。

フォーシス氏は心に傷を負った子どもたちを送り返すことは今の時点では"時期尚早"だとし、ラカイン州の状況を改善する手立てを求めた。

「彼らは故郷ミャンマーで家庭を失い、帰ることに安心感を持っていません。ラカイン州では夜眠ることはできませんでしたが、ここでは眠れます」
フォーシス氏はロヒンギャの子どもの言葉を引用した。

子どもたちを帰還させる前に、ミャンマーでの安全保障改善と妨げの無い人道アクセスが必要だとフォーシス氏。

難民のおよそ58%が子どもで、その多くは今も心に傷を負っていると指摘する。

また、過密キャンプや仮住居で生活している52万人以上のロヒンギャの子どもたちが、雨季の困難に直面する可能性ついても話した。

フォーシス氏は記者団とのやり取りを最後に、バングラデシュでの任務を終えた。

これに先立ち、24日と25日にコックスバザール(Cox's Bazar)を訪問し、ロヒンギャの破滅的な人道状況を直に見ていた。

昨年8月以来、子どもが58%を占める68万8千人を超えるロヒンギャがコックスバザールに逃れ、過去数十年で最大の難民数になっている。

現在バングラデシュにいるロヒンギャは、優に100万人を上回ると推定されている。

Bangladesh News/Financial Express Jan 25 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/national/unicef-views-rakhine-situation-not-conducive-yet-for-rohingya-return-1516895730
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #難民