バングラの民主主義は悪化

バングラの民主主義は悪化
【Prothom Alo】世界的に"実際に存在する民主主義"への失望傾向がある中、機関運営や社会系活動への民衆の参加においてバングラデシュの民主主義の地位はさらなる低迷にさらされた。

エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)による最新の"民主主義指数:攻撃にさらされる自由な言論"によれば、2017年のバングラデシュの順位は2016年の84位から8つ落ち92位になった。

関連記事:バングラは混合政治体制

混合政治体制の烙印を押されているバングラデシュの民主主義は、2007年当時の75位からも悪化している。

2007年には軍に掌握された政府がバングラデシュの中枢にいた。その一方で、2014年の選挙では全ての野党がボイコットし、一方的な選挙となったことで物議をかもした。
2017年の指数では、バングラデシュには10点中5.43点と低得点が付いた。2010年には5.87点、2013年には5.86点、2014年には5.78点、2016年には5.73点だった。

またEIUの報告書では、バングラデシュはパキスタンやフィリピン共々、ジャーナリストが"定期的に身体的脅威や死の脅威"に直面している国として分類された。
「バングラデシュではジャーナリストやブロガーに対する襲撃が数百件あり、何人かは殺害された」
報告書ではこう述べられている。

2017年は世界平均も前年の5.52点から5.48点に低下した。民主主義指数は"選挙の手続きおよび多元主義" "市民の自由" "政府の機能" "政治参加" "政治文化"の5つのカテゴリーで評価される。

"完全な民主主義"とされたのはわずか19か国で、"欠陥のある民主主義"が57か国、"混合政治体制"が39か国、"独裁政治体制"が52か国だった。

報告書では有力な民主主義学者ラリー・ダイアモンド氏の言葉を引用し、我々は"民主主義の後退"を経験していると述べた。
こういった現実は"選挙や政治への住民参加の減少"や"政府の機能の弱さ"、"機関に対する信頼の低下"、"主流代表政党の訴求力低下"、"選挙で選ばれていない説明責任を持たない機関や専門家の影響力拡大"、"政治エリートと有権者の隔たりの拡大"、"メディアの自由の減少"、"言論の自由の抑制をはじめとする市民の自由の衰退"に反映されている。

ランキングの下位には北朝鮮、シリア、チャド、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国が名を連ねた。

ベスト5に入り、現在の世界で最も優れた民主主義とされたのは、ノルウェー、アイスランド、スウェーデン、ニュージーランド、デンマークの5か国だ。

Bangladesh News/Prothom Alo Jan 31 2018
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/170396/Bangladesh-s-democratic-status-declines-further
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #政治 #民主主義 #民主主義指数